主婦の気持ちがわかってない?
タレント・麻木久仁子が「節約派」の行動を一刀両断し、多くの反論を集めている。
1円でも出費を抑えたい「節約派」と、細かいことは気にしない「浪費派」の激しい論戦が繰り広げられたのは、7月20日放送の「上田と女が吠える夜」(日本テレビ系)でのこと。麻木は「浪費派」の1人として登場し、なんでも節約したがる人がやりがちな「1円のために30分かけて別のスーパーに行く」ことに対して物申した。
スーパーのよさは、生鮮食料品や野菜、果物といった食材だけでなく、雑貨や生活消耗品なども幅広く販売されている点だと主張する麻木。「それなのに、いろいろとチラシやスマホを見て『あっちの卵が50円安い』とか『こっちのほうが5円安い』とか。何軒もハシゴして、結局30分くらいかかって。途中で疲れ切って、飲み物に100円払ったりして」と節約派の行動をチクリと刺し、「時間のムダもお金のムダじゃないのかなって」と述べた。
すると、社会学者・古市憲寿氏もそれに便乗。1円安い食材を30分かけて探し求める行為に「その人の時給は2円ってことになりますよね。お住まいの都道府県の最低時給を見てくださいよ。その時間、働けばいい」と持論を展開した。
「お金と同じように、時間の使い方もまた重要ではないかと指摘した麻木ですが、巷では原油高による物流コストの上昇に伴い、加工食品など6000品目を超える商品が平均で15%も値上がりしており、酒類や飲料も軒並み価格が上昇。確実に家庭のエンゲル係数が高くなるつつある中、麻木や古市氏の発言は庶民派には響かず、『誰もがお金に余裕があるわけじゃありません』『余裕のない生活なら、1円でも安い物を探して節約するしかないだろう』『そんな人は疲れたからって100円のジュース買わないと思う』『この人たちに庶民の気持ちなどわかるまい』などの声が集まりました。
麻木はこれまでに家計簿をつけたことがなく、洋服やバッグを買う際も、同じ商品の別カラーを同時に3つ買うこともあると告白。相当な浪費家であることがうかがえるとともに、やはりある程度の経済的余裕がなければ成立しない生活を送っているのでしょう」(テレビ誌ライター)
麻木のスタンスは、エンゲル係数を必死で抑えるよう工夫している全国の主婦にとって、イラッとさせられるものだったようだ。
(木村慎吾)