更年期になると多くの女性は体調が変化するといわれていますから、「そろそろかな……」という女性はとくに不安になりますよね。どうすればよいのでしょうか。
『Dr.クロワッサン更年期をのりきる食べ方』(マガジンハウス刊)の中で、産婦人科医の対馬ルリ子さんは「一度、食生活を見直すのがいい」と述べています。必要な栄養を補えば症状が和らぎ、予防することも不可能ではないようです。
必要な栄養とは、例えば皮膚に痒みがあるなら皮膚を強くするコラーゲン、イライラしがちな人は鉄やカルシウムというように、自分の症状に合わせて有効な栄養を補うのがいいそうです。
また、イライラ、ストレス、頻尿、ほてり、発汗、ホットフラッシュ、ドライアイ、ドライマウス、肌の痒み、湿疹などに悩んでいるなら、ビタミンCもオススメなんだとか。とくに、肌の痒みや湿疹予防、ストレスに対抗するホルモンの合成をサポートしてくれる効果があるそうです。
同じく対馬ルリ子さん監修の『大人の女性の心と体をととのえる 更年期改善レシピ』(扶桑社刊)では、健康効果のある質のよい脂質を選ぶことが勧められています。
青魚には不飽和脂肪酸のDHA・EPAが多く含まれていて、動脈硬化などの血管病の抑制効果や認知症の予防効果などが期待できるので、サバ、サンマ、ブリ、マグロなどから脂質を摂るといいそうです。また、切り身だけでなく缶詰にも含まれているそうので、サバ缶などもぜひ活用してみましょう。
更年期に摂りたい栄養素、自分に必要なものをみつけて食卓に取り入れてはいかがでしょうか。