世界は1D(ワン・ダイレクション)で回っているといっても過言ではないほどの昨今。先日もそれを証明するかのような事態が起こった。
エリザ・ドゥシュクといえば、人気ドラマ「バフィー ~恋する十字架~」で日本でも知られ、09年には「最も美しい女性100人」の第6位に選ばれた34歳の名テレビ女優だ。そんな彼女が、ワン・ダイレクションのせいでホテルの部屋から追い出されるという事態に陥ったのだ。
新作「バンシー」の撮影のためにピッツバーグに滞在中だったエリザは、撮影のため同じ部屋に2カ月間滞在してきたにも関わらず、8月2日(日)に同市内で行われる1Dのライブのためにメンバーが同ホテルに滞在するということが決まり、突如、先月31日に立ち退きを命じられたと言うのだ。
カートに2つのスーツケース、4つの箱、カバン、枕を積んだ写真と共にエリザは自身のインスタグラムに「引きずりおろす」という意味持つ1Dの新曲「ドラッグ・ミー・ダウン」にかけて、「引きずり出されたわ。気にしないで、ワン・ダイレクション…。自分のホテルの部屋からとてつもなくリラックスして出たから。これでアナタたちは私が2カ月間も滞在していたホテルの“全フロア”を使うことが出来るわね。仕事前にこの金曜日の午後、2時間も片付けにかかったわ。楽しんでね!」と辛辣さとユーモアを交えたコメントを添えていた。
しかし、その直後に言いすぎたと思ったか、エリザはすぐに自身のツイッターで、「冗談よ、まったく問題ないわ、ワン・ダイレクション」「私の友達の子どものためにチケットか写真をもらえるわよね!?」「ピッツバーグの滞在していたホテルのすべてのスタッフが大好きよ」とコメントしており、気にしていない様子を強調した。
この騒動にファンは反応。あるユーザーはエリザに対して、「正直言うと、私だったらワン・ダイレクションのために部屋を交換しなければならなかったなんて光栄なことだと思うけどな」とコメントするも、多くのユーザーは、「世界はおかしくなっているね。『バフィー ~恋する十字架~』の伝説の女優よりも『Xファクター』のボーイバンドがよい扱いを受けるなんてさ」と意見を述べている。
しかし、撮影のためにひと部屋を借り切っていた女優が、全フロアを使う4人組のために追い出されるとは、芸能界の格差も相当なものである。