著名人のボヤキがボヤキに留まらないことを学ぶいい機会だったかもしれない。SNSでスターバックスへの不満を綴ったプロフィギュアスケーター・安藤美姫が、その真意を釈明した。
騒動の発端は、8月1日に安藤が更新した「朝からごめんなさい」とのインスタグラムストーリーズだった。同店のホットミルクが入ったカップの写真を背景に添え、「あのね、スタバ大好きだからあえて言いたい…」と書き出すと、「ベンティサイズ頼んで少なかったから、“もぅ少しミルク足してください”って言ったら “温めたミルクもうなくなっちゃったんですよ~~~エクストラホットだとこうなっちゃうんですよね~~~” って意味不明な回答が返ってきたよ…しかも語尾伸ばして話すタイプの人」と、店員とのやり取りを再現した。
安藤が注文した「ベンティサイズ」とは、「ショート」「トール」「グランデ」に続く、同店で最もボリュームのあるサイズだが、どうやらそこに入っていたミルクの量に不満があったようだ。
安藤は続けて、「いやいや、いっぱいに入れてくれるのがスタバのいいところだし、これだったらグランデサイズで良くないっすか???」と、わざわざ最大サイズの「ベンティ」を選んだ意味がないと指摘。最後は「朝早かったからめんどくさかったんでしょうけど、いい気持ちではないよね…」と、ミルクを足してくれなかった店員の接客を残念がっていた。
これが多方面に波紋を呼び、一部からは同店の注文のわかりづらさや、店員による専門用語の使用に対して「確かにエクストラホットってなんやねん」との同調を集めるも、影響力のある安藤が店名を明かした上でクレームした点をとがめる声が大半に。また、サービス内容や接客への不満ならまだしも、店員の喋り方についての言及には「余計なひと言だと思う」「こういうところが彼女を好きになれない部分」などの苦言があった。
大きな反響があったことを受け、8月3日放送の「ABEMA Prime」(ABEMA)では、「ややお騒がせ中? MC安藤美姫がスタバを語る」と銘打ち、渦中の当事者が騒動に言及。安藤自身、これほどの騒ぎになるとは思っていなかったようで、「(24時間で)消えるほうのストーリーズに投稿したものがニュースになってしまって。そのニュースを見て、見にきた人たちの閲覧が凄いことになっていて」と驚いた様子。
また、「誤解があって。イライラしたというよりは、私がスタバを好きなことは、私を応援してくれている人は知ってくれているので、“ちょっとこんなことがありました”というボヤキだったんです」と釈明。「(ストーリーズではなく)投稿したなら、まだわかるんです。攻撃の気持ちがあるんだったら、残るところにツイッターとか投稿に残せばいいんですけど、そうではなかった」と語った。
同局の平石直之アナウンサーからは「インフルエンサーだから、それくらい影響力があるということです。愛は伝わったと思いますよ」と返されていた。
「同店を攻撃する意図は全くなかったと語った安藤でしたが、スターバックスを愛しているのであれば、あのような表現での発信はしないほうがよかったでしょうね。ネットにも『こう書けばこういう反応があるのはちょっと考えればわかると思いますが』『イライラとボヤキの違いをアピールされてもあんまり言い訳になってない』『SNSじゃなくて店か、本部に言えばいいだけの話』とのツッコミが続出。ワールドワイドに活躍をしてきた元世界女王の安藤には、インスタグラムだけで15万人のフォロワーを抱えており、たとえストーリーズであっても、その影響力が絶大なものであることは自覚しておく必要がありそうです」(テレビ誌ライター)
番組では、スタバのカップを持ちながら笑みを浮かべ、その愛情を表現した安藤。今後も同じ店舗に通うのであれば、店員側はミルクの量に関して、やや緊迫したムードが立ち込めることになるかもしれない。
(木村慎吾)