恋愛体質な人って、ある意味“感覚派”ではないでしょうか。魅力的な女性でいたくて、美容やファッションのみならず食材やインテリアに至るまで、女磨きのためにお給料をつぎこんでしまいがちです。中には、自分の収入を顧みないローンを組んで、高額商品を購入してしまう女性も。気付くと貯金ができていない……なんてことがあるようです。
でも、よく考えてみて。人生100年時代。老後資金として最低2000万円は必要といわれていますが、それだけの貯金ができるでしょうか。恋愛の先には結婚と“ふたりの老後”が待っています。結婚する相手と自分のお金事情は、なるべく整えておかなければいけません。
そこで、恋愛体質で貯金がなく、しかも貯金が苦手な人でも“貯められるコツ”をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
■完璧主義をやめて貯金のハードルを下げてみる
貯金ができない方には、意外と完璧主義の人が多いです。目標が高過ぎると、それができないなら「もういいや」となりがち。まずは低いハードルから始めましょう。例えば、毎月3000円の貯金だけでも、30年後には100万円ほどのまとまったお金になります。貯金は“チリツモ”なんですよ。
■騙されたと思って“つもり貯金”をやってみる
スーパーで値引き商品を購入したら、値引き分の50円をチャリン、100円をチャリン。これ、やってみると、どんどん貯まって楽しいですよ。ただし、購入するときには「値引きだから買う」のではなくて「定価でもこの商品を買うか?」と考えながら購入するのがポイント。購入額がどんどん増えては、かえって貯金の妨げです。
■お金を実感できる“封筒仕訳”をやってみる
カード払いをしている方は、カードで使用したのと同じ金額の現金をその都度封筒にまとめていきましょう。これ、カードでどれだけ使っているかが目に見えて分かるので、あまり買わなくなります。他にも、1ヵ月分のお金を用途ごとに封筒で管理すると、使い過ぎません。お金を手で数えながら実感できるので、効果は絶大です。
■とりあえずの目標額を決めてみる
老後の2000万円をいきなり貯めると考えると、貯金から遠のいてしまいます。でも、何も目標がないのも漠然としていて貯まりにくいです。それよりも、ひとまず30万円とか50万円とか、区切りのいい金額と、その額をいつまでに貯めるかを決めて実践しましょう。こうして小さな目標を達成しながら貯金ぐせをつけると、大きな目標を持てるようになりますよ。
■年金事務所と保険会社に行ってみる
自分の働き方で定年までいったら、どのくらい年金がもらえるのか、結婚したり働き方を変えたりしたらどうなるのか。まずは、年金事務所で相談し、未来設計の糸口をみつけてください。保険会社では見直し検討を。まだ入っていないなら、どんな保険で将来に備えればいいのかを聞いてみましょう。保険といっても、ほぼノーリスクの貯蓄型個人年金もあります。暮らしのパターンに合わせて検討してみてください。
安藤房子(あんどうふさこ) 恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テストの作成やメディアでMCとしても活躍中。