好きな人には、何かしらプレゼントをしたくなりますよね。プレゼントには【補償の役割】があるといわれていて、好きな人との関係を加速してくれるよいツールでもあります。なので、効果的に贈りたいものです。
心理学的には、高価なものを年に1回あげるより、低価格のものでもマメにあげたほうが効果的といわれています。例えば、彼の誕生日に10万円のお財布をあげたら、それはそれで喜んでくれると思います。でも、2万円のお財布だからといって、彼の喜びが5分の1になるかというと、決してそうではありません。おそらく、10万円のお財布の半分くらいは喜んでくれるでしょう。
つまり、同じ10万円を使うなら、年に1回10万円のプレゼントをあげるより、年に5回2万円のプレゼントをあげるほうが、何倍も彼に喜んでもらえるわけです。
それに、彼とあなたとの関係性によっては、10万円のお財布をあげたら「僕たちはまだそれほどの関係でもないのに……」と“ドン引き”されてしまうかもしれません。
このように、プレゼントをあげることが逆効果になってしまうような状況を【アンダーマイニング効果】といいますが、何をどの程度あげるのがいいかはよく考えたいものですね。
金額も、何をあげるかも、相手との距離に応じて設定してください。まだ恋愛の過渡期にある相手の場合には、お酒やスイーツなどの“消えてなくなるもの”がベター。重荷になりません。
また、何をあげればいいかは、逆の立場で考えると思いつきやすいですよ。付き合って1週間くらいの男性から急に100万円のダイヤの指輪をもらったら、あなただって「え、私たち、まだそんな関係じゃないんだけど……」と戸惑いますよね。
心を込めたプレゼント。相手に喜んでもらえるよう、少しだけ気を付けたいものですね。
安藤房子(あんどうふさこ) 恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テストの作成やメディアでMCとしても活躍中。