女優・橋本愛主演のドラマ「家庭教師のトラコ」(日本テレビ系)の第8話が9月7日に放送され、トラコが歩道橋から突き落とされるラストシーンに、視聴者の間で衝撃が走った。
このドラマは、2011年の大ヒットドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)を生み出した脚本家・遊川和彦氏のオリジナル作品。合格率100%を誇る謎の家庭教師・根津寅子(橋本)が、年齢も、抱えている問題もバラバラの3人の母親と3人の子供を救う個別指導式ヒューマンドラマ。第8話では、教え子の母だった里美(鈴木保奈美)の元夫で銀行の頭取である利明(矢島健一)を恐喝して10億円を奪い、障害支援団体に寄付。前回明らかになった「正しくお金が使われる世界を作りたい」というトラコの思いが実現するという展開だった。
しかし、衝撃のラストシーンが待っていた。
「もう使う必要のない家庭教師の衣装をゴミ箱に捨てると、再び歩き出したトラコは歩道橋に差し掛かったところを何者かに突き落とされるのです。この犯人を巡って、ネット上では『誰だよ押したやつ!』『背中押したの福多?』『最後に押したの‥‥あのネクタイ福多のだったような』といったコメントが上がっています」(芸能ライター)
福多とは、トラコと同じ児童養護施設で育ち、12歳の時、裕福な家庭に引き取られ、東大を卒業して財務省に入省。しかし、財務省での仕事が嫌になり、トラコの“壮大な夢”を応援するために財務省を辞め、トラコの秘書になった福田福多のこと。視聴者がそう思うのには訳がある。
「福多は、今の里親に引き取られたいがために、福田夫妻が訪ねてくる当日にトラコの自転車のブレーキをニッパーで切り、トラコを事故に合わせた張本人。第8話で福多がその話を自白すると、トラコは烈火のごとく怒り福多に馬乗りになり、涙を流して怒りをぶつけるシーンがありました」(前出・芸能ライター)
この展開は、ドラマ「家政婦のミタ」や「同期のサクラ」、「35歳の少女」(いずれも日本テレビ系)を手掛けてきた脚本家・遊川和彦作品のお約束。どん底に落ちた主人公がこの局面をどう切り抜けるのか注目したい。
(窪田史朗)