現在放送中のドラマ「侠飯~おとこめし~」(テレビ東京系)で料理をこよなく愛する極道の組長・柳刃竜一を演じている生瀬勝久。コミカルな役を演じることが多い中、今回は口数の少ない二枚目の役で、生瀬の手際のいい料理シーンが見どころの1つとなっている。
「生瀬は同志社大学在学中から京都大学出身の辰巳琢郎らとともに劇団『そとばこまち』などで活躍していました。芝居はもちろんのこと料理の腕前も玄人並みで、ヘタな飲食店で外食するより生瀬の手料理のほうがおいしいくらい。例えばキャベツ1個で何種類もの料理をパパッと作れるような料理上手なんです。それは今回のドラマの料理シーンを見ていてもわかります。包丁の使い方も、切った食材を鍋に入れる手つきも手慣れていますからね。そんな生瀬の料理シーンをもっとたっぷり見せてくれればいいものを、中途半端に見せているから料理のおいしそうな感じや生瀬の手さばきの素晴らしさが伝わってこない。これじゃあ生瀬の無駄づかいですよ。柄本時生をはじめとする共演者もいい味を出しているし原作も面白いのに、仕上がりが残念すぎる」(舞台演出家)
88年放送の山口智子と唐沢寿明が主演したNHK朝ドラ「純ちゃんの応援歌」出演時までの芸名は「槍魔栗三助」であった生瀬。今のドラマで視聴者が見たいのは、生瀬が料理をやりまくっている姿のようだ。