自民党の村上誠一郎元行政改革担当相が9月21日、6日後の9月27日に実施される安倍晋三元総理大臣の国葬を欠席する方針であると村上氏の事務所が明らかにした。
翌21日、記者団に囲まれた村上氏は国葬欠席について「最初から反対だし、出るつもりもない」と述べ、安倍氏の政権運営が「財政、金融、外交をぼろぼろにし、官僚機構まで壊した。国賊だ」と批判した。
この記事に対しては「国賊だという指摘、同感です!」「自民党内にこういう人がもっといたら、安倍氏をもっと早く辞めさせることができていたかもしれない」「自民党の皆さん、これが国民と村上さん同様に本音と思います!」など、賛同の声が次々と寄せられた。
「岸田総理は、安倍元総理の国葬の理由に長く政権を担ってきたことを挙げていますが、その裏には旧統一教会の協力があったのではないかという意見もあります。自民党内には、旧統一教会と全く関係ない議員もいるわけです。その人たちにも、支持者から各事務所に確認の連絡が入っている。そうした中で『潔白』を証明するには、国葬に欠席するのがわかりやすいからではないでしょうか。議員にとっていちばん大事なのは、次の選挙に勝つことです。自民党に批判の目が向けられている今、党の声より地元支持者の声のほうが大事なのかもしれません」(社会部記者)
村上氏は地盤が固く、選挙に強い議員(愛媛2区で12回当選)。9条改憲や集団的自衛権行使反対で以前から発言は一貫しており、骨太の政治家として知られている。
果たして氏の言動は、党内にどんな影響を及ぼすのか。