プライベート、女性、トイレにまつわる言及を頑なに避けることから「プロアイドル」と呼ばれる NEWS・増田貴久。そんな彼は、きれい好きが多いジャニーズタレントの中でもかなりの潔癖症だ。ドアノブやレバー、つり革など他人が触れたものには、「決まった1本の指」でしか触れない。公共施設やスタジオ、控室や浴場などの備え付けのスリッパは、自前の靴下がなければ履けない。スリッパに触れて「汚れた靴下」は、たった一度の使用でゴミ箱行きだ。
清潔を重んじるあまり、自宅マンションに人を入れることも好きではない。さらに、どこに住んでいるのかを知られたくないため、プライベートはメンバーにも隠す徹底ぶり。かつて、後輩のSexy Zone・菊池風磨らと食事をした時、「先に(タクシーに)乗ってください」とアテンドされたが、頑として後輩たちを先に乗せて帰らせたという逸話が残っているほど。
そんな自分ルールに厳しすぎる男が、人生で一度だけ不衛生にまみれた生活をしている。15年にアフリカのサバンナ、タンザニアでサバイバル体験をした時だ。
TBS系新春スペシャル番組「全世界極限サバイバル 2016」の企画で、第1弾のV6(当時)の三宅健、第2弾のKAT-TUNの上田竜也に続く3人目。三宅は灼熱地獄のエチオピアのダナキル砂漠へ、上田はカナダのポンドインレットでマイナス50度の極寒を経験しており、増田はそれらを上回ることがマストだった。テレビ誌ライターが振り返る。
「現地で増田は、象の糞の水分を搾って煮沸して飲むという体験をしています。水の確保さえできない国で、カラッカラに乾いた喉を潤すために、究極の選択をしたのです。超神経質な増田さんからは想像できないハードな生活の連続。初の野宿、スッピンでヒゲ面、風呂に入らないというハダカの自分を見せたことで、バラエティタレントとしての需要が一気に高まりました」
増田はこの数年、ソロのレギュラー番組が絶えない。また、脱退・退所した多くの元メンバーとは違い、ノースキャンダルを20年以上にもわたって貫いている。もっとも、その理由は彼の潔癖症についていける女性がいなかっただけかもしれない。
(北村ともこ)