現在放送中の「仮面ライダーゴースト」(テレビ朝日系)で主演を務めるのが西銘駿だ。
2014年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞するや、翌年には同作主役の天空寺タケルに大抜擢される。
長野県出身、沖縄県育ちの現在18歳、現役高校生の今どきなイケメンだが、そんな彼のある行動に、ファンを超えて称賛の声が寄せられているという。
それは、ある3歳の男の子を持つママが、ツイッターである日、こうつぶやいたことからはじまる。
「ベッドの上に横になるだけの日々の息子に、ゴーストは本当に力を与えてくれました。ありがとう 仮面ライダーゴースト!」
男の子は、生まれた時から定期的に輸血をしないと命を保てないという難病と闘っていて、日々苦い薬と痛い注射に泣きながら「仮面ライダーゴーストになるんだ!」と変身ベルトを着けて病気に立ち向かっていたという。
その頃の様子を母親は、こう話している。
「狭い病室で友だちもいない息子が頑張る理由がみつからない。自分がゴーストになりたいということが目標になって、もう頑張れないという時の希望になった」
その後、無事に手術を終え、1カ月過ごした無菌室からやっと出られることが決まったときのツイートが、前述のつぶやきだったのだ。
そんなツイートを見つけた西銘は、所属事務所から個人のメッセージへの発信を禁じられていたにもかかわらず、思わずこう返信したという。
「身内にこのツイートを見せてもらい、本当に今まで仮面ライダー、一生懸命やっててよかったなと思いました。闘病生活辛いと思いますが、辛くなくなるくらいテレビで頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」
さらにこのやり取りがテレビ局スタッフの目にとまり、この男の子に西銘のビデオメッセージが送られることになったのだ。
「仮面ライダーゴースト」は物語も最終局面に迫り、9月に最終回を迎えようとしている。ライダー卒業後はその優しさがにじみ出るような芝居で、大人たちにも希望を見せてほしいものだ。