今後のジャニーズJr.を牽引するにはうってつけの人材か。10月31日より、ジャニーズアイランド社長に就任した元V6・井ノ原快彦について、タレント・鈴木紗理奈は「ピッタリだと思う」と語った。
ジャニーズ事務所からの電撃退社を発表した滝沢秀明元副社長に代わり、主に若手の育成やプロデュースを管轄するアイランドのトップに据えられた井ノ原。11月1日放送の「ゴゴスマ」(TBS系)では、そんな井ノ原と「友達」だという鈴木が過去に感銘を受けたエピソードを紹介した。
鈴木の息子がまだ小学1年生だったある時、井ノ原から自宅に遊びに来るよう誘われ、息子と2人で家へと向かうことに。その道中の車内で、息子がテストの名前を書き忘れて0点を取ってしまったことが発覚。鈴木は「親としてどう言ってあげたらいいのか、結構ショックで」と対応に困っていたところ、井ノ原の振る舞いに驚かされたという。
彼の自宅に到着し、鈴木は「怒ったほうがいいよね?」と相談すると、「大丈夫。俺に任せて」と井ノ原。息子のところへ行き、「お前、0点取ったんだってな。凄いな。人生で0点取るなんて今日しかない。今日のこと忘れんなよ。めっちゃいい思い出だ、万歳!」と励ましの言葉をかけてくれたという。
せっかくの回答を台なしにしてしまった、名前の記載漏れに対し、鈴木は怒るのが適切だと考えていたが、井ノ原は「万歳!」と喜び、その事態をポジティブに解釈。これに感動したといい、鈴木は「その導き方を見て、本当に子育ても上手で、イイ先輩。(育成部門のトップは)ピッタリだと思う」と述べた。
「井ノ原にとって、これは自身の過去と重なるエピソードでした。というのも、彼もまた勉強が苦手で、高校1年の頃にテストで0点を取り、恐る恐る父親に報告。すると、『20点なら怒るつもりだったが、そこまでいくなら貫き通せ。嫌なものはやらなくていい』と告げられ、井ノ原は救われた気持ちになったといいます。当時からアイドル活動で多忙を極めた彼は、その言葉もあり、18歳で高校を中退。ただ、父親からは『30歳までには卒業しろ』とも言われ、井ノ原は28歳で高卒の資格を取り、しっかりと男同士の約束を果たしています」(テレビ誌ライター)
鈴木の息子に贈った「0点を取った今日のことを忘れるな」とのメッセージは、井ノ原自身にとっても深い意味のあるものだったようだ。
(木村慎吾)