女優の高畑淳子が8月26日、息子の高畑裕太容疑者が逮捕された件で謝罪記者会見を開いた。涙ながらに親の責任を語った高畑に対しては、「息子の不祥事で母親が謝るのはおかしい」といった声も少なくないようだ。
だが、裕太容疑者をデビュー当時から知る芸能ライターは、この謝罪会見を批判するのは的外れだと指摘する。
「高畑と裕太容疑者を母子の関係でしか捉えていない人も多いのですが、この二人は師弟関係でもあるのです。演技経験が皆無だった裕太が18歳でいきなりドラマデビューできたのは、高畑がみずからのコネを駆使したからにほかなりません。その後の活躍にも様々な口添えが功を奏したはずですし、高畑には師匠としての責任があるのは明らかです」
高校球児だった裕太は、卒業直後の2012年4月に放送されたスペシャルドラマ「あっこと僕らが生きた夏」(NHK)で芸能界デビューを果たしている。同作品の演出家は、高畑が出演していた連続テレビ小説「つばさ」(2009年)の演出も担当しており、旧知の中であることは想像に難くない。
また裕太は高校卒業後に、母親と同じ芸術系の短大に進学。同短大のオープンキャンパスでは高畑がトークを行うなど卒業生として密接に関わっており、ここにも師匠としての大きな影響力を見ることができるのだ。
「高畑はベテラン女優として活躍するだけでなく、有力な劇団の取締役としても芸能界に強い影響力を持っています。裕太がその恩恵を受けているのは明白ですから、高畑にも裕太の仕事に関して責任が問われるのは当然でしょう」(前出・芸能ライター)
最愛の息子にして、最も近しい愛弟子が仕出かした今回の婦女暴行事件。高畑にしてみれば二重のショックだったのではないだろうか。
(白根麻子)