歌手の氷川きよしが12月10日、音楽番組「MUSIC FAIR」(フジテレビ系)に出演。自身が「Kiina」の名で作詞した父へのメッセージソング「Father」を披露した。
翌11日には、自身のSNSで「父に対しての素直な思いを詩に書きました。そして木根尚登さんのあたたかくて包み込むような優しいメロディ。皆さんに愛していただけたらうれしい一曲です」とのメッセージを添えている。
自身が意識しているとされるジェンダー問題に一石を投じた氷川のインスタグラムには、勇ましい若侍の姿や貴公子のような写真とともに、ゴージャスなドレスをまとった貴婦人のようなショットも数々投稿されている。そのたびに「キーちゃん、どんどんキレイになっていくね」などと話題になった。
また、12月9日、ストーリーズに投稿された「苦しむ人はずっと苦しんだまま孤独な一生なんてあり得ない。生物学的になぜそうなのかという事を教育や政治で本来は教えるべきこと。当事者はまわりを考えて存在しない人、居ない人のようになってしまう。それを揶揄ったりバカにしたりそんな毎日に人権なんてありもしない。一人の尊い命を色物にしないでほしい」とのメッセージも反響を呼んだ。
「SNS上では『私は氷川さんの今を全肯定してます。応援もしてます』『この言葉に共感』など、多くの賛同を得ています。一部では『ファンへの裏切りではないか』との意見もありますが、氷川ファンの声は、彼の生き方を肯定している人がほとんどのようです。日本では、例えば歌舞伎では男性が女性を演じ、宝塚歌劇団では女性が男性を演じるという興行が古くから受け入れられており、ジェンダーに関しては比較的寛容な素地があるのではないかと思います」(芸能記者)
年内で歌手活動の一時休止を公表している氷川。大みそかの「紅白歌合戦」(NHK)では紅白の枠を超えた「特別企画」として出場し、活動休止前のラストステージを飾る。どんな演出になるのか、今から楽しみにしたい。