「最近、感動することってないなあ……」と感じていませんか? そんなときは、2022年の秋から冬にかけて開催された合唱コンクールでの“青春の歌声”を聴いてみるのもよいのでは。動画視聴のできるものを3つ紹介していきましょう。
■カンロ「ボイスケアコンクール」
のど飴のパイオニアでキャンディメーカーのカンロは、国立音楽大学声楽科の教授監修で学生の声を取り入れた「ボイスケアのど飴」を手がけていますが、コロナ禍で活動が制限されてしまった全国の合唱団をはじめ、歌に関わる人を応援する「ボイスケアプロジェクト」を実施しています。
その一環として、コーラス団体や有志のチームを集い、オンラインの合唱コンクールを開催。2022年9月から応募団体の募集を開始し、激戦の結果、愛知県立豊田東高校合唱部が優勝しました。最終審査の課題曲はゴスペラーズの代表曲「永遠(とわ)に」。審査員も務めたゴスペラーズが後日同校を訪問し、トロフィーの贈呈や一緒に「永遠に」を歌う特別セッションが行われました。
憧れのゴスペラーズとのセッションで、コロナの影響から一時は廃部の危機にも見舞われたという豊田東高校合唱部の部員たちの目には涙が浮かぶシーンも。この様子を撮影したドキュメンタリー動画が、2023年2月中旬よりボイスケアプロジェクトの特設サイトで公開されるので、ぜひその感動をシェアしてくださいね。
■「第75回全日本合唱コンクール」
全日本合唱連盟と朝日新聞社による主催で毎年開催されている「全日本合唱コンクール」は、全国大会がコロナ禍で2020年には中止になり、2021年は制限を設けながら2年ぶりに開催。そして、2022年も制限の中で開催されました。10月末に行われた全国大会の結果、高等学校部門は岩手2校、福島2校が金賞に輝き、東北の力をみせつけました。小学校部門でも、岩手と福島は金賞に選ばれています。
朝日新聞の記事で取材に答えていた岩手の不来方(こずかた)高校を30年余にわたって指導してきた女性は、岩手県が合唱に適しているひとつの理由として“奥ゆかしい県民性”を挙げています。YouTubeで一部見られるので、その日本トップの歌声をぜひ聴いてみてくださいね。
■「Nコン2022(NHK全国合唱コンクール)」
NHK全国合唱コンクール「Nコン2022」は、2020年は中止、2021年と2022年は制限を設けながらも開催されました。今年の制限内容は「ステージで歌うのは25人以内」「前後左右1.5メートルの距離を取る」「不織布マスクを着用して歌う」などです。
10月初旬に小中高の部が開催され、各地区コンクール、ブロックコンクールを経て代表となった各部門11組が出場。高校と中学校の部はともに東京の合唱強豪校と呼ばれる大妻中野、小学校の部は岩手の北上市立黒沢尻北小学校が金賞に輝きました。公式サイトでは動画が公開されており、じっくりとその歌声を楽しめますよ。
コロナを乗り越え、真剣に歌う学生たちを見ていると、感極まってくるものがあります。この冬、おうちで合唱を楽しみながら“感動体験”してみてはいかがでしょうか。