8月24日放送「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)で紹介された「共感性羞恥」という人間の感情が話題になっている。「共感性羞恥」とは、ドラマの恥ずかしいシーンや他人のミスを目の当たりにした時に、自分が恥ずかしいことをした時と脳の同じ部分が働き、あたかも自分が失敗したかのように感じることを言う。
番組では10代から80代の男女500人に「共感性羞恥という感情がわかるか」というアンケート集計を発表。「経験なし」の回答が89.6%を占めた。
「これに対して、放送直後のネット上で『約10%の人しか経験していないことのほうが不思議』『8割以上の人がわからないという現実が怖い』といった声があがり、マンガ『モテキ』の作者で知られる久保ミツロウも『共感性羞恥…私まさしくそれだ…』とツイートするなどして、話題になったのです」(テレビ誌ライター)
その「共感性羞恥」が再燃したのが8月30日。きっかけはドラマ「せいせいするほど、愛してる」(TBS系)で滝沢秀明が演じる既婚者副社長がエアギターに興じているところを、武井咲が演じる不貞相手OLに目撃されてしまうシーンが放送されたためだ。
「ネットには『これが共感性羞恥か!』『めっちゃ恥ずかしい』などの言葉が飛び交い、これまで実感したことのなかった人に、この感情を体感させることになったようです。それほどあの場面は恥ずかしすぎて衝撃的でしたからね」(前出・テレビ誌ライター)
このドラマの脚本、そして滝沢の演技が、期せずして「共感性羞恥」が世の中に広まることにひと役買ったようだ。