「フジテレビは放送日を間違えたと思う」──。そんな声がネット上にあがり始めたのは12月14日深夜のこと。その理由は夜11時15分から放送された「フジ芸人ロックフェス」(フジテレビ系)で芸人たちが披露した楽器演奏および歌唱が、「ガチ」という軽い言葉で表現するのがはばかられるほど本気のパフォーマンスで、見事な出来栄えだったからだ。
この番組は水曜の深夜に放送されたのだが、ネット上には「これ大晦日に明日を気にせず見たいヤツ」「芸人たちがここまで本気でやってるんだから、視聴者もそれをしっかり受けとめたいけど、明日も仕事あるんだよ~」「フジテレビはなんで平日にこの番組を放送するかな。大晦日は『逃走中』より『フジ芸人ロックフェス』のほうがふさわしい」といった声が続々とあがったのだ。
番組冒頭では、お笑いコンビ・チョコレートプラネットの長田庄平が高音のメロディーラインが印象的なDa-iCEの「シトラス」を完璧に歌いあげ、ネット上は騒然。それも無理もない話で、実は本放送前の12月9日放送の「ポップUP!」(フジ系)に本家であるDa-iCEの花村想太がゲスト生出演。花村の美しい高音ボイスを「唯一無二の歌声」だとスタジオでさんざん称賛していた直後に、「フジ芸人ロックフェス」の番宣CMが流れ、そこには長田が「シトラス」を歌唱するするシーンが。CM明けのスタジオはシーンとした空気が流れ、誰もが長田の歌唱力と表現力に舌を巻いていたようだったのだ。
「番組では長田の他の芸人たちも、素晴らしい腕前で視聴者を酔わせました。お笑いコンビ・中川家のお兄ちゃんこと中川剛、ピン芸人のチャンス大城の両人は見事なギター演奏を披露。最近は石原裕次郎のものまねの仕事より占い師の仕事のほうが多いという芸人のゆうたろうは、本家の裕次郎に匹敵するほどのテクニックでドラムを演奏していました。ネット上には『これはもう芸人によるかくし芸大会だよ』『フジテレビはこのコンテンツをちゃんと守って育てたほうがいい』『こういう番組を大晦日に見たい』といった声まであがっています」(女性誌記者)
「FNS歌謡祭 第2夜」(フジテレビ系)の放送終了直後「後夜祭」的に放送された「フジ芸人ロックフェス」。次回はぜひ、来年の大晦日にもっとバージョンアップした内容で放送してほしいものだ。