10月スタートの月9ドラマ「カインとアベル」(フジテレビ系)に、Hey! Say! JUMPの山田涼介が初主演する。旧約聖書「創世記」に登場する兄弟の物語「カインとアベル」をもとに、設定を変更してオリジナルな物語を作り上げた。
「山田が演じるのは何をやってもダメダメなサラリーマン、父親の自慢の息子という兄がおり、全く頭が上がらない。恋をした女が兄の恋人だと知って、落ち込んでしまうんです。父親の愛を独占したい、長年のブラザー・コンプレックスを解消したい、好きな女を自分のものにしたいと、もがく様を描きます」(テレビ誌記者)
担当プロデューサーによると、「繊細な主人公を演じていただくには(山田の起用は)ベストマッチだと思い、オファーをさせていただきました」とのこと。見どころは「山田初のスーツ姿とラブストーリー初挑戦」だという。
「山田の代表作といえば、日本テレビの『金田一少年の事件簿』の少年探偵。映画『暗殺教室』での教師暗殺に燃える中学生役といった少年ヒーローが思い浮かびます。童顔、小柄のため、これまでサラリーマン役はありませんでした。旧約聖書では、兄のカインが父の愛を一身に受ける弟のアベルを、嫉妬のあまり殺してしまいます。設定を兄弟入れ替えた月9版では、兄に対する嫉妬やドロドロした恋の三角関係がてんこ盛りで描かれていく。確かにこれまでの役とは180度違ってきそうです。不出来な弟という設定から考えても、ファンが望むようなカッコいいシーンはお目にかかれそうにありません。164センチという身長が恋愛モノには向かないという指摘もあり、始まる前から爆死のニオイが漂ってきます」(芸能ライター)
「カインとアベル」は、「エデンの東」のタイトルで小説化され、映画版で主演のジェームズ・ディーンを一躍人気者にした。その路線を狙っているのだろうが、はたして狙いどおり行くのか。当の山田は「初めて尽くしの作品になりますので、自分自身もどういうふうになっていくかまだ想像がつきません」と不安な胸の内を吐露している。「スーツ姿が売り物」と胸を張るドラマって、いったい…。
(塩勢知央)