1月13日に放送されたNHK朝ドラ「舞いあがれ!」第71話にて、ヒロインの福原遥演じる岩倉舞とSnow Man・目黒蓮演じる恋人の柏木弘明が突然破局し、大きな反響を呼んでいる。
この日の放送では、舞の父の死によって訪れた、実家の工場の存続の危機に舞が立ち向かう様子が描かれた。
リストラした社員の再就職先探しに奔走し、柏木と連絡を取る暇がない舞。そんな舞を心配して柏木がついに実家まで訪れ、2人は久々の再会を果たす。しかし、舞は柏木に工場を立て直すために航空会社の内定を辞退することを告白。柏木は「今パイロットをあきらめたらきっと後悔する」と舞を説得するが、舞の決意が揺らぐことはなかった。
その姿を見た柏木は「本当はさ、かすかにそんな気がしてた。でも、そういう舞だから…好きだった」と告白。そして「短い間でも、一緒に空を目指せて幸せだった。頑張れよ」とエールを送って去り、2人は別れることになった。
しかし、ネット上ではこの展開に納得のいかない視聴者も多く、
《パイロットにならないから別れるという理屈がよくわからんな》
《人柄に惚れたのであれば、相手がどんな道に進もうと関係ないと思うのだが》
《パイロットになる、ならんと付き合う、付き合わんは関係ないのでは》
とのブーイングが飛び交っている。
実は、朝ドラでは今回のような、すれ違いや同じ道を歩めなくなったがゆえの別れというのが何度も描かれていた。
21年の「カムカムエヴリバディ」では第3部ヒロインのひなた(川栄李奈)と五十嵐(本郷奏多)は、五十嵐が不祥事で役者の道を絶たれた結果、自ら身を引く形で別れることに。17年の『ひよっこ』ではみね子(有村架純)の恋人・島谷(竹内涼真)が家の事情で政略結婚を懇願されたことで、全てを捨ててみね子を選ぶ覚悟を決めるも、逆にみね子から親不孝と叱責されて関係は終局。12年の『梅ちゃん先生』では、梅子(堀北真希)と松岡(高橋光臣)は同じ病院に勤務していたが、梅子が開業医、松岡が研究医としてアメリカ留学することになり、道が分かれることをきっかけに別れることとなった。
「朝ドラの恋愛は、相手に冷めた、嫌いになったという理由よりも、突然の環境の変化や進む道が分かれることがきっかけで破局に至るケースが多いようです」(テレビ誌ライター)
朝ドラに限っては、愛があればどんな障害も乗り越えられるというわけではなさそうだ。
(柏原廉)