スマホ首(ストレートネック)って知っていますか? スマホを見ていて、首をずーっと前に出し続けていると、その姿勢の悪さが定着し、それが原因で肩こりとか頭痛とかの症状が出てくる、というもの。これは2023年には改善しなくては!と思っていたところにIKEAでいいもの見つけました。それがヴィヴァッラ(VIVALLA、タブレットスタンド)1499円。サイズは26×17cm、奥行き16cm。素材は竹。売り場にあった説明には「ワークトップの上に置くことも、調理スペースをより広く使えるよう壁にかけることもできます。しっかりとしたつくりなので本やタブレットを安定して乗せられます。丈夫な素材で作られているので毎日の使用に耐えられます」と書かれていました。
これがあればスマホ首にならずにiPadが長時間見られる!と思い、ウキウキと購入。ちなみにIKEA、携帯電話やタブレット向けのホルダーが色々あって、木製のもの、ステンレスのもの、ワイヤーのものなど、形も素材も色々。その中でもヴィヴァッラはサイトに「人気商品」マークがついています。これは期待増! 2023年の姿勢を正すべく、早速使ってみました。
そして発覚。今まで机にペタってiPadを置いたりとか、膝に抱えて抱き込んで見ていたりしたのを、これに立てかけて使っても、角度が変わっただけ。このヴィヴァッラ本体を、首ぐらいまである高さの台に置いて画面を見ないと首は曲がる、というか背筋が曲がる。今までは前のめりの姿勢でみていたものが、今度は背筋を丸くして見る感じになります。食卓や勉強机など、座った際に自分の肘ぐらいの高さの机で使う場合、スマホ首対策にはならない。元々スマホ首対策の商品でもありませんからね。
そして、滑り留めとなっている下のくるんってしたカーブ部分、iPadを縦置きにすると微妙に中央にあるホームボタンの邪魔をする。また、ケーブル接続しながらだと浮くし、ケーブルやコネクタ部分に負担がかかりそう。充電しながらの場合は逆さまにするか横置きにするのがいいようです。
そして、説明にあった「調理スペースをより広く使えるよう壁にかけることもできます」ってどう言う意味?と思いIKEAの公式サイトを見たところ、キッチンにバーというか手すりというか、ものを引っ掛けられる長い棒状のものがあれば、これを引っ掛けて使えますよ、というものでした。なのでIKEAで引っ掛けるためのバーも買ってキッチンの壁に設置すれば…の意味。裏にフックがあるとか穴があるとかじゃない。たまたま家のキッチンに、幅26cmのものを引っ掛けられるバー、またはスペースがある人限定の使い方でした。台所が狭い人ほどより広く使いたいのに、まさかの台所の壁に余裕がある前提での提案って。
もしかしたら、お風呂の蓋に乗せて湯船に浸かりながら読書とか動画配信とか見るのにはちょうどいいのかもしれないけれど、防水効果がどれぐらいあるのかわからないしなぁ。ツルツルしているけれど竹製だから、蒸気で変形しそうで躊躇する。
結局、これを使って姿勢正しくiPadを使おうという目的は潰え、ただのiPad置き場として部屋の片隅に鎮座することとなったヴィヴァッラ。お前が悪いわけじゃない、自分の姿勢が悪いのがいけない。でもね、一瞬いけるかもって夢を見ただけで終わってしまったのでした。
(ロドリゴいしざわ)