今年もフィギュアスケートシーズンがまもなく開幕する。今季は18年2月の平昌五輪の出場枠を競うことになるのだが、その開催国である韓国が出場を危ぶまれているという。浅田真央選手のライバル、キム・ヨナ選手を生んだ韓国に今、何が起こっているのか。
「これまでは世界選手権、予選会で出場枠を獲得できなかったとしても、開催国には男子、女子のシングル、ペア、アイスダンス各1枠の出場権が与えられていました。しかし、その枠がソチ五輪を最後に廃止されたのです。韓国は、男女シングルはともかくペアもアイスダンスもGP出場がなく、四大陸選手権に出場した3組は8、10、11位。8位の組は優勝組から43点以上も差をつけられる有様です。開催国なのにフィギュアスケートのペアやアイスダンスで出場できないという事態を避けるため、水面下で開催国枠復帰を働きかけていたそうです」(スポーツライター)
しかし、一度は開催国枠を認めさせたものの、五輪の肥大化を懸念するIOCによって撤回され白紙に。そこで今度は出場できなかったペアまたはアイスダンスの選手がいたとしても、最低基準点をクリアしていれば団体戦には特例で出場できるという例外規定の活用にかけていたという。
「しかし、それも可能性が低いと判断したのか、とうとう韓国スケート連盟は8月にアイスダンスペアのアメリカ人選手2名の特別帰化を大韓体育会に要請しました。ISUの国際大会はパートナーの1人が自国籍であれば出場できますが、オリンピックは2名ともが自国籍でないとその国の代表として出場できませんからね」(前出・スポーツライター)
なりふりかまっていられないといったところか。
(芝公子)