2023年も花粉シーズンが近付いてきましたね。毎年、花粉症の症状や肌荒れに悩まされているなら、早期から花粉に対抗するカラダづくりを始めたいものです。Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長で内科医、皮膚科医である日比野佐和子さんは、「カラダの内側と外側、両方からの対策」を勧めています。詳しくみていきましょう。
■食生活で花粉症を内側から対策
まず必要なのが、免疫バランスを整えること。人間に必要なタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6種類の栄養素をバランスよく摂ることが重要なんだとか。日比野さんがとくにオススメするのが、藻類の一種であるユーグレナにしか含まれないパラミロンという食物繊維です。
パラミロンには免疫に関わる細胞の働きのバランスを整える作用があることが分かっており、新たな花粉症の対策食品として近年注目され始めていて、ドラッグストアなどでドリンクやパウダー状のものを入手できるそうですよ。ヨーグルトなどの発酵食品と一緒に食べると「より一層効果的」なんだとか。
また、注意が必要なのがグルテンの過剰摂取。近年、何かと問題になっていますが、花粉症にも悪影響を及ぼすそう。花粉シーズンは、グルテンを含むパンやパスタ、ピザ、うどんなどの小麦由来食品は「できるだけ減らすほうがいい」そうです。
■花粉による肌荒れは外側から対策
花粉シーズンになると肌荒れを起こす人は、外側からの対策も行いましょう。晴れて気温が高い日、空気が乾燥して風が強い日、雨上がりの翌日、気温の高い日が2~3日続いた後に花粉は大量に飛散するため、「外出を控えるのがよい」そうです。外出した場合には、「帰宅したらすぐに手をしっかりと洗い、刺激の少ない洗顔料で顔についた花粉を洗い流す」ことを日比野さんは勧めています。
また、マスクと共に、花粉・ちり・ほこりなどの空気中の気になる微粒子汚れや、紫外線ダメージ・乾燥などの外部刺激から守ってくれる「スキンケアやメイクなどで肌を覆う」のもいいようです。
マスクをする際は、「肌を守る機能を持ったクリームなどを塗った上から着けると、より花粉からガードできる」そうですよ。市販のものでよいものを見つけておきましょう。
今年の花粉シーズンは、症状を気にせず楽しく過ごせるよう、いまから対策や準備をしておきたいですね。