昨年10月にジャニーズ初の世界デビューを果たしたTravis Japan(以下、トラジャ)。ユニバーサルミュージックグループ傘下の世界的大手レーベル「Capitol Records」と契約して、1stデジタルシングル「JUST DANCE!」を配信した。
メンバーは宮近海斗、中村海人、七五三掛龍也、川島如恵留、吉澤閑也、松田元太、松倉海斗の7人。現体制で落ち着いたのは17年で、それまではSnow ManやSixTONES、Love-tune(現:7ORDER)ら同世代のジャニーズJr.たちと切磋琢磨していた。
日陰の存在だった7人を応援していたのは、二宮和也。昨年、ジャニーズの先輩たちの楽曲を後輩たちが新振りで披露するYouTube動画チャンネル「+81 DANCE STUDIO」が開設されたが、さまざまなグループのなかでもトラジャは群を抜いていた。その確かなダンススキルを、二宮は高く評価していた。
トラジャは昨年3月、無期限の米国武者修行に出た。その時、二宮はメンバー全員に餞別を渡している。ポチ袋に入れたのは、日本の“円”だった。アイドル誌ライターが言う。
「“円”をアメリカに持って行って、メンバーの“縁”にして帰ってきなさいという気持ちを込めたものでした。頑張ろうと思える材料があるのとないのでは全然違うという、二宮らしい餞別です」
メンバーの使途はそれぞれだった。中村は渡米しておよそ1カ月後に、靴を購入。ダンスコンテストの時に1度履いたが、以降は「もったいない」という理由で控えている。七五三掛は、日本を発つ前にiPadを買った。米国で撮ったダンスレッスンの映像を、大きな画面で観るためだ。ほかの5人は使わずに保存しているという。
「この例からもわかる通り、トラジャは個性も考えもパブリックイメージもバラバラ。アメリカで共同生活を送っていた時は、反発しあうこともあったそうです。ですが、“カイト”が宮近、中村、松倉の3人もいて、不思議な縁で結ばれているんです」(前出・アイドル誌ライター)
トラジャのインテリ担当で、「ジャニーズクイズ部」の一員としてクイズ番組に引っ張りだこの川島は、青山学院大学卒で語学が堪能。ジャニーズ初となる国家資格の宅地建物取引士の資格取得者でもある。27歳11カ月でのメジャーデビューは歴代最高。さまざまな“初”や“最高記録”が多いジャニーズユニットのなかで、ダブル記録の川島は稀有な存在だ。
当面は日米の二重生活をキープするトラジャ。現在は日本ツアー真っ最中だ。
(北村ともこ)