女性の更年期障害といえば、ホットフラッシュなどの症状がよく知られていますが、リアルなところ、女性たちはどのような悩みを抱えているのでしょうか。
ツムラは、2022年11月に20~60代の女性を対象とした更年期に関する調査を実施。「イライラ」「ほてり」「発汗」が更年期症状のイメージであることが分かりました。
一方、更年期症状を自覚する40~60代の女性100人に自身の更年期症状として当てはまるものを聞くと、「疲れやすさ」(51.0%)、「肩こり」(47.0%)、「気分の落ち込み」(44.0%)が多く、イメージとのギャップがみられました。
また、更年期症状を自覚する女性の約3人に1人はこれらの症状を我慢していて、病院に行く女性は2割しかいないというのが実態としてあるようです。
この調査に、霞が関ビル診療所の婦人科医である丸山綾さんは、「更年期症候群という病気としての治療方法はホルモン補充療法が一般的で、漢方治療を選択・併用することもあります。ホットフラッシュの場合、1~2週間で症状の軽減を感じられることが多いようです。また、例えばメンタルの症状が強く、更年期症状と自己判断していたら実はうつ病だったというケースもあります。そういう場合は、放置すると悪化することがあるので、受診して客観的な診断を受けておくことが必要です」と述べています。
こうしたイメージと実態とのギャップは、いざ当事者となったときにより深いダメージとなることもあるかもしれませんね。そして、もし何らかの更年期症状に悩まされているなら、ぜひ受診してみてください。