アスパラガスといえば、通年出回っている美味しい野菜のひとつですよね。今の時期から初夏にかけては、 “旬もの”として出回り始めます。いろんな料理を日々楽しんでいると思われますが、今回はそんなアスパラガスのビックリするような“トリビア”を3つ紹介しましょう。
■尿のニオイを感じやすい・感じにくい遺伝子型がある
アスパラガスを食べた後に、尿のニオイが独特なものになるというのは昔から知られていたことでした。これだけでもビックリですが、実は研究が重ねられ、今では原因物質のニオイを感じやすい人と感じにくい人がいて、それは遺伝子によってどちらかのタイプになることが分かっているのだとか。
エビデンスは、アメリカの遺伝子解析サービスを行う23andMe社の研究結果です。ニオイ物質と結合するたんぱく質を作り出す遺伝子の一つOR2M7の遺伝子型は、アスパラガスのニオイの感受性に関連していることが明らかになっています。
では、日本にはこのニオイを感じやすい遺伝子型を持つ人はどのくらいいるのでしょうか。その目安となる結果が、先日、日本企業のユーグレナより紹介されました。それが、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした『アスパラガスを食べた後の尿の匂いを感じやすい遺伝子タイプが多い都道府県(出生地)ランキング』です。
結果は、1位が山梨県、2位が新潟県、3位が鹿児島県でした。なぜこの結果になったのかは謎ですが、この3県出身の人は、ぜひアスパラガスを食べた後の尿のニオイを確かめてみてはいかがしょうか。
■アスパラガスにはオスとメスがあり、メスの栄養価が高い
アスパラガスは、成長過程でオスとメスに分かれますが、実はメスの栄養価が高く、旨味や甘味が凝縮されていることが分かっているそう。ただ、スーパーなどではオスとメスを分けて売られているわけではないので、自分で見分けをつけましょう。
穂先が比較的開き気味でスキ間があるほうオス、穂先が閉まっていて詰まっているほうがメスというのが目安です。栄養価以外では、食感が異なるそうなので、オスの食感が好きな人はオスを選んでもいいですね。ぜひ見分けて食べ比べしてみてください。
■アスパラガスは立てて保存するほうが長持ちする
アスパラガスは、保存方法を工夫するとより長持ちするのだとか。横に寝かせて保存すると、早く栄養が失われてしまうといわれています。アスパラガスは収穫後も成長し続けているので、横にすると穂先が広がってしまうことが原因です。また、アスパラガスは乾燥にも弱いので、根元の部分を平らに切り落として、軽く濡らしたペーパータオルなどで包んでから立てて保存するのがいいそうですよ。
アスパラガスの旬はこれからです。美味しくいただくためにも、選び方や保存方法を覚えておきましょう。そして、食べた後の尿のニオイも!