過去に類を見ない盛り上がりを見せたWBC。侍ジャパン公認サポートキャプテンを務めた中居正広の取材力、リポーターぶりは評判がよく、次大会も“続投”する可能性が高いとみられている。中居は亡き最愛の父の影響で、幼少期から大の読売ジャイアンツ好き。将来の夢は野球選手だったが、ケガによってあきらめてジャニーズ事務所に入所した。
同事務所は創業者の故・ジャニー喜多川氏が少年野球チームを結成したことがルーツのため、オーディションでは野球経験者が優先された。KAT-TUNの亀梨和也はその枠。小学1年生から地元の東京・江戸川区の野球チームに所属し、世界大会に出場したこともある実力者だ。そんな“セミプロ”と「ジャニーズ野球大会」でバッテリーを組んだのは、ジャニーズJr.の「美 少年」の那須雄登。小1からおよそ9年間も野球をしていたため、入所わずか1年後に亀梨のパートナーとなった。
知識量が豊富なのは、なにわ男子の藤原丈一郎。小学生の時、オリックス・バファローズが、じゃがいもを持っていくとチケットが半額になる「じゃがいもデー」をもうけていたことがきっかけで、大ファンになった。
「藤原は関西ジャニーズJr.のオーディションに、当時の最年少だった8歳で合格。ジャニーズ野球大会に出るためのオーディションでは、キャッチボールを披露して不合格でしたが、『ダンス部門』という別枠で合格して、TOKIOの大阪城ホールライブでバックダンサーとしてステージデビューしました」(アイドル誌ライター)
19年に「戦え!スポーツ内閣」(MBS)、20年に「中居正広のプロ野球魂」(テレビ朝日系)に出演して、オリックス愛を熱弁。21年には、プロ野球セ・パ交流戦の阪神タイガースVSオリックスで実況席デビューしている。昨年は、「ニッポン放送ショウアップナイター」の公式応援団・チームショウアップに加入。3月にオリックスVS東北楽天ゴールデンイーグルスで始球式を行った。
「出演舞台の夜公演の前に、こっそり甲子園球場に足を運んだことがあり、その姿を野球中継のテレビカメラがキャッチ。お偉いさんからお灸をすえられたことがあります。夏には連日のように野球観戦に訪れるため、せめて日焼け止めを塗るようにと注意されたそうです」(前出・アイドル誌ライター)
なにわ男子のレギュラー番組「まだアプデしてないの?」(テレ朝系)では、WBC本番直前の強化試合「侍ジャパンVS中日ドラゴンズ」を生実況。同局のベテラン・田畑祐一アナウンサーから講習を受けた昨年7月は「60点」という辛口採点で涙を流したが、今年3月は「80点」で合格ライン。100点満点をめざして、今も猛烈修業中だ。
勢い、人気ともに申し分ないなにわ男子。藤原が狙うのは、トップアイドルではなく中居の座かもしれない?
(北村ともこ)