最近では、幼稚園や学校で“金融教育”が行われています。また、株や投資などの金融リテラシーを高める書籍も豊富に出ているため、金融に関する人々の知識レベルが上がっているようです。「金融ってなんか難しそう……」と、縁遠いものに感じている人もいるでしょう。でも、自分の将来の資産形成に関わると知れば、思わず勉強を始めたくなるかもしれません。
三井住友信託銀行のミライ研が2022年に実施したアンケート調査によると、金融教育の受講経験の有無によって資産保有額に大きな差が出ていることが分かりました。20代時点では95万円、30代時点では182万円と年齢が上がるにつれて拡大し、60代時点ではなんと500万円以上の差が。この結果をみると、金融教育や金融リテラシーは資産額を大きく左右するものであるようです。
さらに、「金融教育を受けた時期」別にみてみると、年間資産形成額の平均が最も高いのは、受講時期が「小学校に入る前」の人たちで173.4万円という結果でした。子どもを持つ親としては、子どもの将来の幸せを考え、早期から金融教育を受けさせることも一案といえそうです。
すでに幼稚園や保育園では金融関係の専門家によるお金に関する教育や「お店やさんごっこ」などが行われているようで、お金の知識をつけた子どもたちも数多く存在しているのだとか。金融教育を受けたことのない大人からすれば、うらやましい限りですね。
大人が金融リテラシーを高めるには、生活設計をしながら家計管理を実践したり、金融・経済の知識を新聞やネットニュースで深めたり、金融商品を選ぶスキルを書籍などで身に付けたりする方法が考えられます。また、オンライン講座を受講したり、銀行や保険会社に相談したりする方法もあるので、ぜひ積極的にトライしてみてはいかがでしょうか。
地道に金融知識を身につけていけば、資産保有額が上がっていくかもしれませんよ。