感動のラストで幕を閉じるも、紙一重で最悪の結末を迎えていた?
お笑いトリオ・ネルソンズが5月10日放送の「水曜日のダウンタウン」(TBS系)に出演。解散ドッキリを仕掛けられるも、トリオ愛がより一層深まる結果となり、視聴者の感動を誘い、話題となっている。
同放送回では、「トリオ芸人、1人抜けてポンコツと2人きりになったらそいつとはコンビ続けない説」と題した説をネルソンズで検証。トリオ内で一番知名度があるエースの「和田まんじゅう」と、ポンコツ枠に該当する「岸健之助」が仕掛け人となり、“和田が芸人を引退するという流れになったら、ターゲットになった「青山フォール勝ち」が、岸と2人になってもコンビを続けるのか?”を試すという趣向だった。
「ドッキリを仕掛ける前の仕掛人2人への事前インタビューでは、岸も和田も、青山は岸とコンビではやらないだろうと青山の日頃の態度などから予想していました。
ところが、実際ドッキリをやってみると、和田の“芸人引退宣言”後にマネージャーと2人きりで今後について訊ねられた青山は『岸しだいだけどな。オレは全然普通に、岸がいいならやる』と、まさかの即答。さらに『岸しだいかな。なんならもう、岸とどんなネタやろうかって今考えてる』とも語り始め別室で様子を見ていた和田と岸は『お前そんないいヤツだった?』と、涙目に。
ネタばらし後にも、青山は照れつつも『だって、別に岸とネタやってて、最近楽しいし。何かすごいリラックスできて』と、岸が喜ぶような言葉を掛けていたこともあり、この感動のラストに泣いてしまったという視聴者も続出したようです」(テレビ誌ライター)
ただ、検証VTRを放送後のスタジオトークでは、この企画のプレゼンターを務めたお笑いトリオ・ジャングルポケットの太田博久は「でも、この検証をやって、うまくいくようになるトリオは他にいないと思いますよ」と、今回の検証結果は珍しいパターンであったと補足。共演のケンドーコバヤシも「だから、かなり(スタッフが)下調べしてからやってほしい。ホンマにデリケートなタイミングってあるからやっぱり」と、番組側もターゲットにするトリオの内情をしっかりと調べる必要があると指摘していた。
「実際、20年2月放送の『体内時計メリークリスマスチャレンジ』という検証企画に挑戦したお笑いトリオのギャルズは、企画内容を知らされず約1週間も、トリオ3人で時計もないプレハブ小屋に監禁され、トリオ仲が悪化。番組オンエア時にはトリオが解散してしまうという悲劇が起きているんです。リーダーだった戦艦蓮見によれば、もともと、考えのズレからうっすら解散を考えていたものの、『水ダウ』の仕事が入って3人でまた頑張ろうと奮起したそうですが、企画内容が想像以上に過酷でより亀裂が深まってしまったとのことでした。蓮見は『水ダウ』が解散の大元の原因ではないと釈明していましたが、解散の決定打になったと言えそうです。今回のネルソンズに関しても、岸は『ネタばらしの後も心配です。しこりまた1個できますね』と話しており、和田も『遺恨残りそうじゃないですか。やりづらいよなお前(岸)も』『オレら消滅…ガチの解散する可能性あるよ』と、ネタばらし後に関係性が悪化することを本気で心配していましたからね。今回はたまたまトリオの絆が深まりましたが、一歩間違えれば“ギャルズの悲劇”が起きてしまったかもしれませんから、太田やケンコバが心配したのも無理はありませんよ」(エンタメ誌ライター)
とはいえ、今回のドッキリでネルソンズに勢いがついたことも事実。解散のリスクを冒してまで引き受けた仕事で奇跡を起こしただけに、これをきっかけに大きく飛躍して欲しいというのがお笑いファンの願いだろう。
(権田力也)