宅配業者を装ったり窓ガラスを破壊したりして住宅に押し入る、悪質な「侵入窃盗」事件のニュースが続いています。「次は我が家では……」と不安になりますよね。
警察庁の発表によると、令和4年における侵入窃盗の発生場所別認知件数は、一戸建住宅が33.0%と最も多い結果になっています。そのため、一戸建てに住む人は何らかの対策を行っておいて損はありません。そこで、侵入窃盗の予防策を紹介していきましょう。
■火災保険の盗難補償に加入しておく
物理的な対策をする前に、火災保険を確認しておくのも一案です。盗難補償のある保険もあるからです。
例えば、ソニー損保の新ネット火災保険では、基本補償として「盗難」に対する補償があります。強盗や窃盗(未遂も含む)により、建物や家財に損害を受けた場合に保険金が支払われます。
家財の補償プランを選択していれば、現金の盗難も補償を受けることが可能です。空き巣に現金を盗まれた場合、「現金の補償は20万円が上限」となるそうです。ただし、強盗によってケガをしてしまった場合の治療費は、火災保険では補償されません。
宝飾品や美術品などを盗まれた場合も家財の補償対象となりますが、高額貴金属等の損害の額が1個または1組について30万円を超えると、損害の額は30万円とみなされます。
意外と幅広い範囲に補償がされるようですね。他の火災保険についても、強盗や窃盗による補償の範囲をしっかり確認して備えておきたいものです。
■鍵や窓の物理的な対策をしておく
警視庁の公式ページでは、「侵入窃盗の防犯」として家のドアや窓に対する対策が紹介されています。
ドアは、補助錠など2つ以上の鍵やガードプレートを取り付けるなどして警戒するといいそうです。窓は、サッシに補助錠を取り付け、ガラスには防犯フィルムを貼付する方法が紹介されています。
予防線は多く張ったほうがより犯人に警戒されやすくなるので、ぜひ行ってくださいね。
■在宅か不在かをまぎらわせる照明を導入する
長期不在とみられる家はとくに狙われやすくなるため、新聞受けに新聞がぎっしりつまったまま電気が夜になってもつかない日が続くようなことは避けたいものです。
長期旅行に行く際はタイマー式照明などの家電を活用すれば、在宅か不在かをまぎらわすことができます。例えば、パナソニックの「パルック LEDシーリングライト」には、設定時刻になると灯りのスイッチが自動的にオン・オフする「るすばんタイマー」という機能がついており、防犯にも役立ちます。
これらの予防策を事前に行っておけば、安心して暮らせますし、長期旅行などにも気軽に行けそうです。ぜひ参考にしてくださいね。