規定があるわけではないが、ジャニーズ事務所の所属タレントは、ほぼ本名で活動している。しかし、関ジャニ∞・横山裕(ゆう)だけは、異例で芸名をつけられているのだ。
本名は、横山侯隆(きみたか)。これをジャニー喜多川社長が読めなかったことで、改名することになった。もう10年以上前である。まだ関西ジャニーズJr.だったため、一般公募はせず、ジャニーさんの独断で決めたという。
「それ以前の横山クンは、“ロシア”と呼ばれていたそうです。ただ肌が白いという理由でした」(関ジャニの番組を手がけるテレビ局員)
また、本人いわく、「(ジャニーさんに)『YOU、ガイジンっぽい』という理由で、『“ヘンリー横山”ってどう?』って言われたこともある」という。当然、本人権限で却下された。
結局、「裕」にたどり着くまでにジャニーさんは、「ケン」「ゴウ」「ジュン」などを候補に次々に挙げた。関ジャニの先輩にあたるV6の三宅健、森田剛、岡田准一だが、ジャニーさんは気づいていない様子だったため、横山は慌ててその意見を退けたという。
また、別の日、焼肉を食べているときには、「ジョーでどう?」と言いだした。目の前では、上カルビが焼かれていた。
そんなドタバタ劇が繰り返されて、「裕」に決定。ところが、ジャニーさんは所属タレントを「ユー」と呼ぶため、横山は「ヨコ」と呼ぶのだとか。
お笑いもイケる関ジャニ∞のスタンスを見ると「ヘンリー横山」でもよかったのではないかという気もしてくるが‥‥。
(北村ともこ)