“被害妄想”か、それとも、テレビ朝日による意図的な“イビり”なのか。大御所タレント・上沼恵美子が振り返った、同局が決勝を放送する「M-1グランプリ」での出来事が物議を醸している。
2007年に初めて同大会の女性審査員として登壇し、大役を任された上沼だが、6月4日放送の「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)では、そんな大舞台で“不当な扱い”を受けたと告発したのだ。
計9回に及ぶ審査員役を「しんどかった」と振り返ると、1回目の登場となった07年当時のスタジオのムードについても「イヤな空気でしたよ」とチクリ。M-1創設者の島田紳助氏からは、審査員に指名された理由として「女がおれへんから」と説明されたことも明かした。
そして、“事件”は生放送のCM中に起きたという。「『はい!コマーシャル!』って言うたら、(スタッフが)水を持ってきてくれるんですけど、私にだけ水がなかった。私を抜いて、他の人(審査員)には渡してた」といい、「みんなが水をチューチュー飲んでる時に、“ああ、これが東京のイヤなイビりか…”と思いました」と回想。続けて、「次の年は自分で(水を)用意して、バケツで持って行きました。私は馬か!」とボケつつ、なぜか自分だけ水をもらえなかったことを暴露した。
「関西では知らない者はおらず、“女帝”とまで恐れられている上沼ですから、にわかには信じがたいエピソードです。が、上沼いわく、その場で『自分だけ水がない』とは『言えない』空気で、『もうピリピリしてるもん』と異様な緊張感に包まれていたとのこと。これにはネットでも様々な見解が集まり、“単なるスタッフのミス”説や、“偉い人からの意図的な指示があった”可能性を指摘する声も散見。ただ、M-1側がわざわざ大阪から東京に来てもらう形で審査員をお願いしている以上、そうしたイビりをワザとすることは不自然にも思えます。他には『事実なら、プロデューサーが上沼氏に対して私怨があったんでしょうね』『上沼さんくらいの年代の女芸人さんは何かと酷い仕打ちを受けてこられた世代』などの指摘もありましたが、真相は謎のままですね」(テレビ誌ライター)
2021年度を最後にM-1審査員から勇退した上沼だが、今回の暴露は多くのお笑いファンをザワつかせるものだったに違いない。
(木村慎吾)