NHK朝ドラ「らんまん」第55話が6月16日に放送され、主人公・槙野万太郎(神木隆之介)とヒロインの西村寿恵子(浜辺美波)が抱擁しあうシーンが放送された。舞踏練習会発足式の場で、鹿鳴館設立に尽力する実業家の高藤雅修(伊礼彼方)は、日本が諸外国に認められ不平等条約を撤廃するために鹿鳴館、そして舞踏会を利用する考えを出席者の前で高らかに宣言。西洋諸国と同じように、日本が他国へ出て行くという思いを明らかにしたのだ。
これに異を唱えたのは、寿恵子にダンスを教えたクララ・ローレンス(アナンダ・ジェイコブズ)だ。クララは「そのためにダンスを教えたのではない。日本に来たわけではありません」と高藤に訴える。
すると高藤は「この場にいる私たちこそが、民草(人民)を導いていくのです」と、寿恵子の手を取るのだが…。
その手を振り払う寿恵子に、高藤は「恐れずとも大丈夫ですよ。身分は気にしないで。あなたは生まれ変わる」と諭すが、寿恵子は「どうして生まれ変わらなくちゃいけないんですか?私のままでなぜいけないんですか?」と反論。西洋式の乗馬を試して事故で亡くなった父親について「西洋になじもうとしたのは、よその国に出て行くためではありません。わかり合うためです」と語ったのだ。
寿恵子はクララに「好きな人がいます」と打ち明けて感謝の言葉を述べると、屋敷を後にし、万太郎の元へ駆けていったのだ。
ラストシーンの二人の抱擁について、視聴者からは「感動のシーンきた!」「二人ともお美しいから、抱き合う絵面も映えるね」「二人には幸せになってもらいたい」といった声が集まり、中には「山口百恵と三浦友和みたいに、この二人はリアルで付き合えばいいのに」という声も。
「二人の共演は『らんまん』が初めてではありません。2019年に公開された映画『屍人荘の殺人』でも共演しているんですが、6月15日発売の『週刊文春』が、二人について気になるエピソードを載せているんですよ」(芸能誌ライター)
記事によると、自身を育ててくれたマネージャーが2018年に病気で急死したことにショックを受けた浜辺は激ヤセ。「屍人荘の殺人」の撮影現場であまりにも痩せてしまった浜辺を心配した神木は「もっとご飯食べな」とたくさん食べさせ、浜辺は徐々に健康的な体型を取り戻したのだという。
こうして意気投合した二人はそれ以降、プライベートでもお互い仕事について相談しあう仲になったのだとか。
「二人が当時、お互いに特別な感情を抱いたのかどうかは不明ですが、今回2度目の共演で、さらにわかり合える関係に進展したのではないでしょうか」(前出・芸能誌ライター)
浜辺と神木が、かつての百恵・友和のようになることも、ないとは言えなそうだ。
(石見剣)