シンガー・ソングライター山下達郎の発言が世間をにぎわせている。
7月9日放送の「山下達郎のサンデー・ソングブック」(JFN系)にて山下は、ジャニーズ事務所の性加害問題に言及。「私の姿勢をですね、忖度あるいは長いものに巻かれていると、そのように解釈されるのならば、それでも構いません」と語ったうえで、「そういう方には私の音楽は不要でしょう」と言い切っていた。
この発言に、世間からは批判が続出。ファンからも<もうファン辞めました>との声があがっているほか、世間的に注目されている性加害問題にふたをするものだとして、山下の発言を問題視する向きも少なくない。
「ここで気になるのは、同ラジオ番組は生放送ではなく、事前収録で制作されている点です。つまり山下はついうっかり『私の音楽は不要でしょう』と口が滑ったのではなく、彼の信念として発言したことになるのです」(芸能ライター)
業界の最前線で活躍し続けるシンガーソングライターとして、自身の発言が世間に対してどんなインパクトを与えるのか、山下は想像しえなかったのだろうか。そもそも事前収録ならば、放送前に内容をチェックすることもできたはず。ただでさえ性加害問題で番組に注目が集まっているならなおさらだ。
しかし同番組では、第三者による事前チェックは難しい体制になっていたとの指摘もある。その理由はかつて山下自身の口からも明かされていたというのだが…。
「昨年4月の放送で山下は、同番組の制作体制について『台本というものが、ありません。家内制手工業です』と明かしていました。制作に関わっているのは番組ディレクターと技術担当者、ナレーションの編集担当者と山下という顔ぶれ。しかもディレクターはラジオ局の社員ではなくフリーの放送作家兼ディレクターなので、局としてのチェック機能が存分に働いていなかった可能性が低くありません」(前出・芸能ライター)
たとえ局側が放送内容を事前に知っていたとしても、音楽業界の超大物である山下に対してモノ申すことができたかどうかは微妙なところ。ともあれ山下自身は自らの発言に自信を持っている様子で、世間の反応など気にしていないというのが実際のところなのかもしれない。