タレント・上沼恵美子が7月9日放送の「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)に出演し、5月19日に他界した元お笑い芸人・上岡龍太郎さんから受けた“辛口発言”を振り返っている。
若手時代から上岡さんに世話になってきたという上沼は、彼の死去後、ある雑誌の取材に応じ、「良くしていただきました。素晴らしい方でシャープな方で、よく褒めていただいて、可愛がっていただき、大好きな方です」と答えていた。
しかし、その称賛の言葉を述べる中、同誌の記者からは過去に上岡さんが「今のテレビはどうですか?」との質問に対して「テレビを付けたら上沼恵美子が出てくるから、見る気がしない」と語った記事を見せられたという。
これに上沼は「それまで褒め倒してたんやけど、『取り消してください』って(記者に)言おうと思いました」としつつ、「思ったけど、大人です。もう亡くなってる方にそんなこと言ってはいけないし。でも、ちょっと落ち込みました」と複雑な胸中を漏らしている。
「“関西の女帝”の異名をとるまで上り詰めた上沼をチクリと刺したようにみえる上岡さんの言葉ですが、そこに込められた真意についての世間の印象は真逆で、『これは上岡さん流の褒め言葉だと思います』『それだけ大活躍だな、と言ってくれたんじゃないですかね』と解釈する人が多かった。実際、台本・打ち合わせ無しのフリートーク番組『鶴瓶上岡パペポTV』(読売テレビ)で、上岡さんと息ぴったりなパートナーを務め上げた笑福亭鶴瓶も、6月4日放送のMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』で同様のエピソードを紹介。上岡さんから『鶴瓶ちゃん、アンタ、ようCM出てるけど、アンタを嫌いな人にはたまらんで』と言われたことがあると明かし、『“あ、そうですか”としか言われへん』と苦笑いしていました。テレビで売れっ子のタレントを見ると、ついついブラックジョークを挟みつつ、その活躍を労うのが上岡さん流の賛辞だったようですね」(テレビ誌ライター)
関西を拠点としてきた芸人にとっては、やはり上岡さんの存在は特別なものだったに違いない。
(木村慎吾)