保険金不正請求問題に揺れる中古車販売大手「ビッグモーター」が7月18日、兼重宏行社長の報酬全額を1年間返上する方針を固めたと共同通信が伝えている。また、副社長と専務らも報酬の10~50%を3カ月間返上するという。
第三者委員会の調査によると、同社での自動車保険の保険金不正請求は5年以上前から、全体のおよそ4割で横行していた疑いがあるとのこと。また、その手口も悪質そのもので、損害保険会社に保険金を水増し請求するため、客から修理依頼された車にドライバーで傷を付ける、ゴルフボールを靴下に入れて車体を叩くなどの行為があったという。昨年3月に従業員からの告発で発覚した。
背景にあるのは、厳しく設けられた営業ノルマの存在だとされるが、その行為は器物損壊、詐欺にも該当するものであり、1年間の報酬返上との方針には「甘すぎる」「それで済む問題じゃない」などの批判が殺到している。
そうした中、同情の声が向けられているのは、現在も同社のCMに出演中の俳優・佐藤隆太である。
「猛バッシングを受けるビッグモーターですが、7月17日時点でもテレビでのCM放送は続いていました。公式ページには19日時点でもデカデカと『6年連続買取台数日本一!』『あなたの愛車をお売り下さい』『安心BIG車検』といった文言が並んでいます。また、2017年よりイメージキャラクターとしてCM起用されている佐藤の画像もトップページに掲載され、両手でガッツポーズをしながら『車を売るならビッグモーター!』との吹き出しが付けられています。これは佐藤にとっても大きなイメージダウンに繋がる案件であり、ネットでは『ビッグモーターのCM見てたら佐藤隆太も悪い奴に見えてきた』『佐藤隆太は悪くないけど、結果的に詐欺の片棒をかついだみたいになって可哀想』『芸能人が不祥事起こして、出演してるCM会社に違約金払う義務が生じるなら、ビッグモーターは佐藤隆太に賠償金払う義務があるよね』などの声が見られました」(テレビ誌ライター)
佐藤は、早急に同社CMへの出演を再考すべきだろう。
(木村慎吾)