「食べる量や食べ物を意識し、低カロリーの食事を心がけているのになぜか痩せない……」と悩んでいませんか?
食事は生命維持や代謝アップに欠かせないもの。闇雲に食事を減らすだけでは、うまくいかないことが多いのです。次のような理由で、せっかくの努力が成功に結びつかないケースがあるのです。
■運動不足
「運動をしたくないから食べる量を減らす」というダイエット法は、実は効率が悪いケースが多いもの。体重とともに筋肉量が減ってしまい、たるみによってメリハリのあるボディラインを実現できなくなってしまうのです。また、エネルギーを生み出してボディラインを引き締める筋肉が衰えることで、代謝が低下してリバウンドしやすくなってしまいます。
■栄養バランスの崩れ
身体を動かすためにも、代謝を高めて痩せやすい体質に整えるためにも、栄養素は不可欠です。摂取カロリーを制限することで、取り入れる食べ物の種類が減って栄養バランスが崩れてしまえば、代謝が低下して痩せにくくなってしまいます。主なエネルギー源となる炭水化物や筋力の維持・アップに欠かせないたんぱく質、エネルギー源でもありホルモンバランスや皮膚を守る働きもある脂質、代謝を高めるビタミン・ミネラル類、腸内環境を整える役割を担う食物繊維を、バランスよく摂ることが健康美を実現するのです。
■無意識のカロリーオーバー
カロリー制限に集中すると、少しでも食べ過ぎれば気になったり我慢ばかりしたりして、ストレスがたまりやすくなります。また、低カロリーなものならば食べてもいいという安心感から、特定の食べ物ばかりを大量に食べようとしたり、ストレス発散のためにドカ食いをしたりしやすくなります。計画外のカロリー摂取が増えることで、カロリー摂取量を管理しにくくなってしまうのです。
摂取カロリーを考えると、太る元凶を体内に取り入れているような気持ちになってしまいがち。そうではなく、体内の働きを活性化させ、エネルギーを消費するために必要な燃料を補給しているイメージでとらえるとよいでしょう。
上手に“食べる”ことで余分な体脂肪を燃焼させ、理想のボディラインを目指してはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)