明石家さんまが、7月22日深夜、12日に他界したryuchellさんとの“コンビ芸”を見せ、視聴者に感動をもたらしている。それは、「FNS27時間テレビ」(フジテレビ系)で生放送された名物企画「さんまのラブメイト10」でのこと。同企画は、独身のさんまが私生活の中で出くわした「気になる女性」を10人リストアップ。あわよくば連絡先を聞き出して食事の誘いをするというコーナーだ。
さんまは、1人目に電話が繋がった大学4年生の「ハナちゃん」に就職先を聞くと、「保険関係(の会社)に決まった」との返答が。これにすかさず「トントントン」と返し、カナヅチを打つ仕草をしながらボケて見せた。直後に「それは建築関係や。保険関係やったら、ペイペイペイか」と訂正したが、このシーンがryuchellさんに届けた「追悼ギャグ」だとして感動する反応が出ているのだ。
「『建築関係、トントントン』というのは、ryuchellさんとさんまが披露していたお馴染みの掛け合い“コンビ芸”です。もともとは、ryuchellさんと、当時は結婚前でガールフレンドの立場だったモデル・pecoが2人揃って『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した際、司会のさんまがpecoに父親の職業を尋ねたのが発端。これにpecoが『建築関係』と答えたところ、隣のryuchellさんが『トントントン』と口にし、いつの間にかさんまとryuchellのコンビ芸になっていました。また、さんまはryuchellさんが他界した3日後に出演したラジオ番組『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、このコンビ芸について、ryuchellさんから『さんまさんと一緒にしかやらない』と言われていたと告白。続けて『(このギャグは)ずっと生き残ってるんですよ。これは生かせてあげようと決意した』とも語っていたんです。さっそく、大型特番の中でこれを実行に移したさんまには、ネットから『悲壮感を感じさせずに自然に入れ込むのが、さすがさんまさん』『さんまさん、優しいね』『なんで急に言ったのかと思ったら、追悼ギャグだったんだな』などと感動する声が上がっています」(テレビ誌ライター)
人情味あふれるさんまらしい一幕だった。
(木村慎吾)