女優の橋本環奈が、2024年後期のNHK連続テレビ小説「おむすび」にてヒロインを務めることが8月9日に発表された。制作側では橋本の起用理由に「圧倒的な人間力」をあげているという。
現在放送中の朝ドラ「らんまん」では、事実上のヒロインである寿恵子を演じる浜辺美波が22歳。橋本より2学年下ながら、近い世代の若手女優と言えるだろう。
それに対して10月にスタートする「ブギウギ」でヒロインを務める趣里は放送開始時で33歳。来年4月スタートの「虎に翼」でヒロインの弁護士を演じる伊藤沙莉は放送中に三十路を迎えるベテラン女優だ。それゆえ「おむすび」では3期ぶりに若手女優のヒロインに戻る形となる。
「朝ドラのヒロインでは2018年後期の『まんぷく』で安藤サクラが32歳だったなど、30歳越えのヒロインも珍しくはありません。とはいえやはり10代後半から20代前半がボリューム層という印象は強く、橋本の起用に路線回帰を実感する視聴者も少なくないでしょうね」(テレビ誌ライター)
若い印象の強い橋本ながら、1999年2月生まれの彼女は放送開始時には25歳となっている。あのハシカンがもう20代半ばなのかと驚く人も少なくないのではないだろうか。
最近の朝ドラでは2021年前期の「おかえりモネ」でヒロインを務めた清原果耶が放送開始時で19歳3カ月だった。10代ヒロインはほかに2018年前期「半分、青い。」の永野芽郁(18歳6カ月)、2017年後期「わろてんか」の葵わかな(19歳3カ月)、2016年後期「べっぴんさん」の芳根京子(19歳7カ月)らの名前があげられる。
ちなみに現在再放送中の「あまちゃん」でも、ヒロインの能年玲奈は放送開始時に19歳8カ月だった。それでは史上最年少の朝ドラヒロインとはいったい誰なのか?
「ずばり、石原さとみです。2003年後期『てるてる家族』でヒロインの岩田冬子を演じた時、彼女は16歳9カ月の高2でした。2005年前期の『ファイト』でヒロインを務めた本仮屋ユイカは、放送がスタートした3月28日からの4日間だけ高2で、石原に続いています」(前出・テレビ誌ライター)
高2だったころの橋本はすでに「奇跡の一枚」でその名が世間に轟いており、高2が終了する直前に初主演映画の「セーラー服と機関銃 -卒業-」が公開されていた。それでも当時の橋本にとって朝ドラヒロインは夢のまた夢だったはず。先輩たちの早すぎる朝ドラデビューに、あらためて驚かされるところではないだろうか。