それが本当なら、さすがに驚かざるを得ないようだ。
8月23日に再放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」第123回では、ヒロインのアキ(能年玲奈)が映画「潮騒のメモリー」のオーディションで一次審査を突破。二次審査に向けて新たにプロフィールを送ることになった。
アキのプロフィールには「ファンの皆さんに元気を与えるアイドル。鈴鹿ひろ美さんみたいな女優を目指しています」と自己紹介されており、映画出演をステップに女優への転身を図っているようだ。
現在までの活動については「岩手県北三陸市で高校生海女として人気を博し」と説明。ご当地アイドルユニット「潮騒のメモリーズ」を結成したことも明かしている。
いずれも視聴者にはおなじみの話だが、実はこのプロフィールには「あまちゃん」全話を観てきた人でさえ知らなかった項目が記載されているというのである。
「手に隠れて見えないところにはおそらく身長を記載。その右側の体重欄には『42kg』と明記されています。どうやらアキの設定は体重42キロと、かなりスレンダーな様子。ところがアキを演じている能年玲奈自身はこれまで、一度として体重を明かしたことがないのです」(芸能ライター)
能年は身長166センチで、わりと長身。「あまちゃん」に出演していた19歳~二十歳当時は162センチだったそうだが、それでもアイドルや女優としては決して小さいほうではない。
しかも162センチという身長から考えると、42キロという体重は普通ならちょっとあり得ないというのである。
「162センチ女子の標準体重は57.7キロで、見た目がスリムになる“美容体重”は52.5キロ。芸能人のようにほっそりして見える“シンデレラ体重”は47.2キロで、ここでやっと40キロ台になります。モデル並みの細さとなる“モデル体重”(BMI=17)でさえ44.6キロですから、アキの42キロという体重は実際のところ、相当ヤバい数字だと言えるでしょう」(前出・芸能ライター)
もちろんドラマゆえ、プロフィールの体重は適当な数字を書いた可能性もある。とはいえ天下のNHKが、摂食障害の恐れがあるとさえ言われるモデル体重を下回る数値を堂々と画面で見せるのもまた、問題ではないだろうか。
この42キロが本当に能年の体重なら、驚くべき細さということになる。一方で制作側の創作であれば、細部に気を遣っていない証拠となりえるわけだ。この「あまちゃん」では脚本の巧みさが視聴者を感心させているが、意外なところでちょっとした綻びが顔をのぞかせたのかもしれない。