大阪府泉南市で開催された音楽フェス「MUSIC CIRCUS’23」公演中に数名から体を触られる被害に遭ったDJ SODAの「誰も服装で人を判断できない」との主張に対し、漫画家の倉田真由美氏が真っ向から反論を展開し、男性ネット民を喜ばせるような展開になっている。
DJ SODAを巡っては、豊かな胸元など肌の露出が多い服装でみずから観客のほうへ近付いていったことから、「そんな服装してるんだから自業自得」「触ってくれって言ってるような格好」などと指摘する声も上がっている。これに対し、DJ SODAはSNSから「私は人々に触ってほしいから露出した服を着るのではない」「私は自分が着たい服を着る自由があるし、誰も服装で人を判断できない」などと綴っていた。
すると、これに物申したのが倉田氏。DJ SODAによる「服装で人を判断できない」との言葉に「いや、できるよ。だって服を選ぶのは自分。センスも、自分をどう見せたいかも、その人の考え方から出てきたもの。何を着るか自由だからこそその人らしさが出るし、『ファッションは自己表現』と言える。服によって『どう見られるか』は、自分が引き受けなくてはならない」と指摘した。
また、露出の多い服装をしているからといって「『触っていい』と解釈するのは勿論アウト」としつつ、「性的に見られたいのね」と解釈されてしまうのは普通のことで、「口に出して言わないだけで、そう思う人が多いのは当たり前」であるとも主張。続けて、“性的に見られたい”という考えも「それだって充分自己表現だ」としながら、「しかし『そんな風に解釈しないで!そんなつもりはない』というのはちょっと無理がある。人の解釈はその人のものだ。発信者に強制され得るものじゃない」と述べている。
「体を触ることの是非については“もちろんアウト”と前置きした上で、みずから選んだ服装に伴う責任とリスクについて持論を展開した倉田氏の投稿には『おっしゃる通り』『男性が正面から言いにくいことをストレートに表現しましたね』『めちゃくちゃ説得力あるし、ド正論で納得できました』との賛同が集中。自己表現としてのファッションに対し、“人からどう解釈されるか”を発信者側が強制することはできないとの主張にも共感する人は多かったです」(テレビ誌ライター)
確かに「誰も服装で人を判断できない」という一点について疑問を呈した倉田氏の指摘は正しく聞こえる。しかし、女性からすれば、男性側の「判断」で性的に見られるのがイヤなら服装に気をつけるべきという“圧”を感じそう。誰も服装で人を判断しては“いけない”というのが、言い方としては無難だったかも…。
(木村慎吾)