フィギュアスケートGPシリーズ第2戦のカナダ大会が日本時間の10月29日から開催される。この大会にはいよいよ羽生結弦選手が出場。昨年、世界歴代最高得点を大きく更新した羽生選手が、今シーズンどんな滑りを見せるのか、そして記録更新はなるのかと、注目を集めている。
「羽生選手は今季もシーズン初戦にオータムクラシックに出場し、世界初の4回転ループを成功させて話題となりました。しかし、羽生選手自身はその成功をあまり大きくはとらえていません。『ジュニアの選手が跳んでいるので世界初だと思っていなかった』とコメントしているように、彼にとってのスケートはジャンプがどうかという点ではなく、いかに彼が満足できる完璧な滑りができるかという域に入っているんです」(スポーツライター)
世界歴代最高得点をマークした一連の演技では、その完璧さがたたえられた羽生選手。目指すさらなる高みでも、追求するのは“完璧な演技”なのだ。
「4回転ループでも、心の底から『決まった!』『成功した!』と思えるような“GOE加点で審判全員からプラス3点”もらえるようなジャンプであり、そしてそれ以上に“表現”なんです。SPで言えば、今回選んだプリンスの世界を作り上げることですね。羽生選手自身も『SPは試合といえども笑いながらやりたい』『クールさなど、この曲が表現しているものを伝えたい』と語っています」(前出・スポーツライター)
完璧主義の羽生選手が滑るその瞬間、氷上にプリンスが現れる。
(芝公子)