“自分の言葉で話したい”。そう切り出し、所属するジャニーズ事務所が抱える性加害問題について口を開いたのは関西ジャニーズJr.で「Aぇ! group」の福本大晴。
同事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による同問題をめぐっては、外部専門家による再発防止特別チームが8月29日の会見で、同氏の性加害を「事実」と認定。さらに、現社長の藤島ジュリー景子氏についても「交代する必要があると言わざるを得ず、辞任すべきと考える」と提言した。
これを受け、ジャニーズ事務所は9月7日に会見を開くことを発表。それに先立ち、2日に生放送された「あさパラS」(読売テレビ)で意見を聞かれたパネリストの福本は「僕の言葉で正直に話したいと思うんですけど、事務所が被害者の方とこれから真摯に向き合っていく中で、今外部の専門家による特別チームはジュリーさんの辞任を提言している。一方で、被害者の方たちはジュリーさんには辞任せずに向き合ってほしいという意見もある中で、多方面からの意見に耳を傾けて結論を出さないといけない」と述べた。
また、「今後、ジュリーさんが辞任するしないにかかわらず、被害者の方とは生涯向き合ってほしいなと思いますし、辞任したとしても、逃げる辞任ではなく、向き合う辞任であってほしいなと」と指摘。
さらにジャニーズに在籍するタレントとして、多くの人から心配されている現状があるとしたが、ジュリー社長をはじめ、ジャニーズアイランド社長の元V6・井ノ原快彦とは納得のできる対話があると説明。最後は「性加害に関わらず、権力を持った大人が子供の夢を悪徳に利用しないよう努めるべきだと思います」とも話している。
「同じ2日に生放送された情報番組『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)ではメインキャスターを務めるTOKIOの城島茂が“完全スルー”した形になる一方で、まだデビューもしていない23歳のジュニアである福本が正面からコメントを残しました。この勇気ある発言にはネットから『スルーするかと思ったらコメントしたのでビックリした。今言える最低限の事だろうけど、ちゃんと自分の言葉で話していた』『しっかりしたコメントだと思う。城島さんはスルーだったので』などと称賛する反応が並び、“逃げない姿勢”に感動する声も上がっています」(テレビ誌ライター)
全国放送でメインを張る城島と関西ローカル局での福本では若干の立場の違いがあると指摘する声もあるが、福本の株が上がったことは間違いなさそうだ。
(木村慎吾)