2017年から毎年開催されている女性限定のお笑い賞レースが「女芸人No.1決定戦THE W 2023」として、今年も開催される。過去の同大会では、ゆりやんレトリィバァや3時のヒロインら、実力派の女芸人たちが優勝を果たしている。
「THE W」として第7回となる今年は過去最高となる863組がエントリー。すでに1回戦が動画審査で行われ、9月22日から東京と大阪で2回戦が開催される。
そんな同大会の参加者で注目を集めているのが「ゆきぽよ」ことタレントの木村有希だ。お笑い関係者が語る。
「ゆきぽよは自分の担当のヘアメイクと『和太鼓』というコンビを結成。今年の『THE W』に挑戦し、9月2日に発表された306組の2回戦進出者に名を連ねました。ネタの出来は上々で、売れっ子の女芸人と比べても遜色ないレベルとのこと。単なる話題作りではなく、本気の挑戦のようです」
12月に日本テレビで決勝戦が放送される同大会。ゆきぽよの「和太鼓」コンビが勝ち進めば大きな話題となるのは間違いないが、彼女の快進撃を手放しに喜べない事情もあるという。
「大会側として彼女の参戦は非常にありがたいものの、決勝まで勝ち残るとなると新たな問題が生じてくるんですよ」(前出・お笑い関係者)
問題とはなにか。
「結成したばかりのコンビが決勝に進出してしまうと、大会の権威が揺らいでしまうんです。実は女芸人に限定した『THE W』は他の賞レースと比べて『ありがたみがない』と散々言われてきたこともあり『女性のお笑いレベルは低い』との古くからある指摘も蒸し返されかねない。知名度を度外視して“ガチ”で審査を行っているだけに、ゆきぽよの『和太鼓』がどうなるか、まだ誰にもわからないんですが…」(前出・お笑い関係者)
喜ばしくも悩ましい話であった。
(塚原真弓)