NHKの稲葉延雄会長が9月27日、定例記者会見を行った。稲葉会長はジャニーズ事務所所属タレントの今後の番組起用について、現在契約中のタレントについては継続するが、被害者への補償や再発防止への取り組みが着実に行われていることを確認できるまでは、新規の出演依頼は行わないと話した。
続いて定例会見を行った山名啓雄メディア総局長は、年末の紅白歌合戦へのジャニーズタレントの出場について「ゼロになるのか?」と問われ「新規の出演依頼を当面行わない、ということが解除されないとそういうことになる」、出演者や司会も含め「現時点ではそう(ゼロに)なる」と明言した。
この報にネット民は「当然です。性加害問題が完全に解決するまでは出演させるべきではない」「2003年(性的虐待が裁判で認定された年)にNHKが対処していれば、少年の被害者も抑えられた。NHKも同罪です」「現在出ている番組も出演者の交代、もしくは番組打ち切りしても、スポンサー絡みがないので、すぐにやれたはず。今頃発表って遅いよね」など、厳しいコメントが並んだ。
しかし、気がかりなのは現在所属しているタレントの生活だ。
「民放局は出演継続を表明してきましたが、NHKが新規出演を停止するとなると、右へ倣えとなるのでは。事務所は、1年間出演料をもらわないと言っているのですから、出演料のないタレントは、ノーインカムになるでしょうね。ただ、ライブやコンサート、舞台に出演できるタレントには支払われると思います。それ以外の人は実質、失業状態になるかもしれません」(芸能デスク)
故・ジャニー喜多川氏による性加害を結果的に放置してきてしまった代償はかくも大きいようだ。