9月29日に最終回を迎えたNHK朝ドラ「らんまん」に大きな拍手が起きている。
最終回の放送が終わった直後に“朝ドラ受け”をする「あさイチ」(NHK)では、MCを務める博多華丸・大吉、アシスタントの鈴木奈穂子アナの3人が、まずは番組冒頭で拍手。華丸が「いい最終回でしたねぇ」と切り出したかと思うと「別に、優劣つけるわけじゃないけど、11作目なんですよ。『あさイチ』担当して(から朝ドラをスタジオで見るのは)。いい最終回でしたねぇ」と、もう1度同じ言葉を繰り返し、感動の大きさを表した。相方の大吉も「王道の朝ドラを見せていただいた」と率直な感想を述べ、鈴木アナも「最終週としてもよかった」とハンカチで涙を拭った。
さらに鈴木アナが「華丸さん(BSプレミアム、BS4Kで早く放送された)7時半で泣いたんですよね」とバラすと、華丸は「自宅なら嗚咽ですよ」と認め、浜辺美波演じる寿恵子から「私がいなくなったら、いつまでも泣いてちゃだめですからね」と言われた神木隆之介演じる万太郎の表情に対し「『私がいなくなったら…』の時の、神木くんの顔! はぁ、もう…」と感嘆の吐息を漏らし、続けて「(妻や夫が健在なのが)当たり前と思っちゃだめですよ、本当に」と最終回の余韻に浸ったのだった。
「ネット上にも『朝から号泣。感動の涙』『華丸さんに共感。万太郎のあの表情には胸をつかまれた』『涙腺崩壊』『夫婦愛をかみしめた』といった称賛の言葉が続出し、X(旧ツイッター)のトレンドにも『らんまん最終回』『神木くん』『スエコザサ』など、朝ドラ『らんまん』に関連するワードが続々とトレンド入りしました。神木と浜辺の演技力の高さもさることながら、長田育恵氏による脚本も素晴らしかったことは言うまでもないでしょう。特に牧野富太郎という、実在の植物学者をモデルにしながらも、あくまでもモデルとして史実通りの脚本にしなかったことが成功の秘訣だったのでは。史実によると万太郎のモデルになった富太郎は、19歳で従妹と結婚していたにもかかわらず、25歳時に寿恵子のモデルになった当時14歳の小澤壽衛(すえ)にひとめぼれして一緒に暮らし始め、壽衛はその後13人の子どもを出産。55歳で早逝しているんです。ドラマの万太郎も寿恵子にひとめぼれしましたが妻帯者ではなかったし、寿恵子も早逝させなかった。この2つの変更がなければ『らんまん』の成功はなかったでしょう」(女性誌記者)
事実をもとにしたフィクションが「らんまん」なのだ。