“逃げ得”がまかり通るのか。ジャニーズ事務所は10月11日、創業者・故ジャニー喜多川氏とその姉・メリー喜多川氏に次ぐ“最重要人物”の白波瀬傑前副社長との契約を終了する見込みであると発表した。
「ジャニーズ事務所は9月7日に1度目の会見を実施し、ジャニー氏による加害を事実と認めて謝罪。第三者委員会による調査で、ジャニー氏が50年近くにわたり多数の被害者を出していたこともわかった。ただ、会見に出席したのは東山紀之新社長と、藤島ジュリー景子前社長、そして、ジャニーズアイランドの井ノ原快彦社長の3名で、会見2日前に副社長を引責辞任した白波瀬氏の姿はナシ。これまでジャニーズの広報としてメディアに報道規制を敷き、“帝国”を作り上げてきた1人とあって、記者からは『なぜ白波瀬さんはいないのか?』『次は白波瀬さんも会見に同席させてください』との指摘も相次いでいました」(芸能記者)
しかし、2度目となった10月2日の会見でも同氏は不在。そして、同事務所は副社長辞任後も嘱託社員として在籍していた白波瀬氏について「15日をもって嘱託社員としても契約終了の見込み」であると報告したのだ。
「ジャニー氏とメリー喜多川氏がすでに他界していることを考慮しても、1975年にジャニーズへ入社し、東山社長やジュリー氏よりも長い、48年の在籍歴を誇る白波瀬氏は問題のキーマンたりえます。実際、2004年にジャニー氏の性加害が事実認定された裁判の中でも、白波瀬氏は東京高裁に出廷し、証言台にも立っています。事務所が本当に真摯に再発防止を願い、約50年の日々を反省しているのであれば、その時代の事務所を支え続けた白波瀬氏を会見に出すのが筋なはず。このまま15日を迎えては、キーマンが説明責任を果たさないままの“逃げ得”が成り立ってしまいますよ。ネット上には『これで真実は闇の中ですね。同時に事務所は本当の意味での反省した姿を見せる機会を失うことになる』『辞めたからOKということにはならないでしょ』などと苦言が上がっています」(テレビ誌ライター)
元社員の立場になったとしても語らなければならないことはあるはずだ。
(木村慎吾)