10月19日、BUCK-TICKのボーカル・櫻井敦司さんが、神奈川県内のライブハウスで行われた「BUCK-TICK FISH TANKer’s ONLY 2023」の公演中に倒れ、病院に救急搬送。その日の夜に脳幹出血で帰らぬ人となった。その後24日に櫻井さんの死去が公表され、伝説的ミュージシャンの訃報に悲しみの声が相次いでいる。
櫻井さんに向けて多くの関係者がメッセージを寄せる中、追悼コメントの内容に批判が寄せられてしまったのが「赤い電車」などの代表曲で知られるロックバンド「くるり」のボーカル・岸田繁。
自身のXで岸田は「直接の面識はありませんでしたが、先輩ミュージシャン数名に連れて行かれたとある飲み会に一瞬来られ、さっと全員分の会計をして颯爽と帰られたことがありました。ご馳走様でした」と櫻井さんを回顧。
続けて「そんなに掘り下げて聴いていたわけではありませんでしたが、好きな曲が数曲ありました。なんとなく応援していたバンドのシンガーでした。ご冥福をお祈りします」と綴ったのだ。
「わざわざ追悼文に『そんなに掘り下げて聴いていたわけではない』『なんとなく応援していた』と記すのは非常識ではないかとの批判が噴出しました。Xでは『思い入れがないならコメントを出すな』という意見も散見されましたね」(音楽ライター)
こうした指摘を受け、岸田は翌25日に再びXで「私言葉がおかしいんかな?よく分かりませんが、なんかすみません」として「憧れ、というよりは畏怖の念に近いものを持っていた方」と櫻井さんとの距離感を説明。「近い人のそれは勿論のこと、遠い人でも私は私なりに心を痛めることもあります。ただそれだけです」と弁明した。
「岸田としては本当に悪気はなかったのでしょう。実際、くるりのファンからは『いかにも岸田らしいコメント』と理解を示す見方も数多く見られます」(前出・音楽ライター)
追悼の仕方も人それぞれ―。
(塚原真弓)