ダウンタウン・松本人志、タモリ、笑福亭鶴瓶。この3人は、SMAPの中居正広が家族ぐるみで懇意にしている大物芸能人だ。最愛の父・正志さんが亡くなる直前に会った芸能人でもある。
「特に鶴瓶さんとは、ダブルでメイン司会を務める『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)が今年15周年を迎えて、公私ともに仲がいいです。07年には、『NHK紅白歌合戦』で初の両組男性司会を実現させています。これは、中居さんに絶対的な信頼を置いている鶴瓶さんが合意したものでした」(当時を取材したスポーツ紙記者)
21歳の年齢差がある落語家とアイドル。出会いは86年の「歌謡びんびんハウス」(テレビ朝日系)までさかのぼる。メイン司会は、東京に再進出したばかりの鶴瓶。SMAPは、光GENJIの爆発的人気によって設けられたジャニーズ枠に、タイミングよく滑りこんだ。
SMAPは当時、全員10代だったが30代と40代になった今も関係は良好。13年、鶴瓶はSMAPライブを鑑賞するために、北海道・札幌ドームまで足を運んだ。もちろん、生で観るのは初めてだった。
「およそ4時間のライブを終えて、メンバーが社用車に乗り込むと、後部座席にニット帽をかぶり、ビールを飲んで酔っ払っている中年男性が座っていた。よく見ると、鶴瓶。マネージャーに促されて乗ったのだが、メンバーは誰も聞かされていなかった。鶴瓶は『さっきステージにおったヤツやぁ。ステージの上ではカッコええけど、こう見ると普通やなぁ』と、ベロベロになりながら絡んできたそうです」(前出・スポーツ紙記者)
ニット帽がズレていたが誰もツッコまず、浴びせたのは冷ややかな視線だけ。それもこれも、よほどの信頼関係がないと成立しないエピソードである。
(北村ともこ)