10月27日、フジテレビの港浩一社長が定例会見に出席。相次ぐ女性アナウンサーの体調不良について見解を明かした。
7月半ばに入院し、10月22日には自身のインスタグラムで闘病生活を振り返り「いっそこのまま生きることを投げ出したいとも思いました」と告白した渡邊渚アナについて「すでに退院しています。現在は通院して治療を続けている。回復次第、復帰します」と語った港社長。
渡邊アナの現状に加え同局の「めざましテレビ」の井上清華アナや「めざまし8」の小室瑛莉子アナも番組を複数放送回、体調不良で欠席したことにも言及して、「アナウンサーの休養が多いのは、コロナ禍以降は少しでも体調に異変を感じたら休むように指導しているから。個別のスケジュールを組んで対応しています。労働環境に問題があるとは考えていません」と説明したのだった。
同局を巡り批判が相次いでいる「女子アナの過酷労働」についての見解を語った港社長だが、これらの発言にテレビ関係者から憤りの声が。
「少しでも異変があったら休ませているというのは、論点のすり替えに聞こえますよ。なぜ渡邊アナがここまで追い詰められてしまったのかについて、説明できておらず、責任逃れをしている印象でした」
港社長による会見の翌日、渡邊アナは自身のインスタを更新。「今週は体調が悪く、患部の痛みで眠れず、何をしてても辛くて、のたうち回っていました」「週4で病院、検査もたくさんして、一時は入院の文字も浮かびました」と体調悪化を報告。現在も厳しい闘病生活を送っていることを明かした(その後29日に削除)。
「このタイミングで渡邊アナが体調悪化を報告したのは、港社長が『労働環境は無関係』と言い切ったことへの『悲痛な反論』に聞こえてしまいますね。もちろん、渡邊アナの病名は公表されておらず、港社長の言う通り、異変があってすぐに休んだのかもしれず、そもそも社長の発言も把握していたかどうかもわかりません。ただ、そう思わざるを得ないほど定例会見での発言は会社側に非はないと言わんばかりに聞こえたことも事実です」(前出・テレビ関係者)
今は何よりも渡邊アナの一日も早い回復が待たれる。
(塚原真弓)