AIタレントによるCM出演が大きな注目を集める中、元BiSHで現在はバラエティー番組などで活躍するハシヤスメ・アツコが「悔しい」と素直な心情を漏らしている。
大手清涼飲料水メーカー・伊藤園が「おーい、お茶」のCMにAIタレントを起用し、話題となる中、ハシヤスメは「可能性は感じる」としつつ、「タレントからすれば、仕事を奪われたと思う。数少ない枠の中で、ただでさえ争いが生まれてるのに、“あぁ悔しいな”って思う」と言及。10月28日放送の「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)でのコメントである。
ただ、元衆院議員・杉村太蔵の見解はどちらかというと企業寄り。制作費数百万円とされるAIタレントを起用することによる広告効果と、高額な出演料を払って起用するタレントの広告効果にあまり差がないのであれば、「断トツ、こっち」とAIタレントを推奨。
これに番組MCの今田耕司は「数字を出すのは反則やわ」とタレントへの同情を示している。
「芸能人からすると厄介な存在となりうるAIタレントですが、企業からすると、コストカット以外にも様々な利点があると話題です。その筆頭が、スキャンダルによるトラブルや再撮といったリスクを回避できる点でしょう。商品アピールのために数千万円から億単位というギャラを支払って有名タレントを起用しても1発の不祥事で全てが白紙になってしまう。最近クローズアップされている性加害の問題や後を絶たない不倫報道などの懸念を払拭できるのがAIタレントの強みでしょう。さらに人気芸能人のスケジュール調整に時間や手間を取られることもなく、広告効果の基準さえクリアできれば、メリットは大きくなる可能性があります。世間からも『こればっかりは仕方ないですね』『存在感の弱いタレントはどんどん淘汰されそう』などの声が上がっています」(テレビ誌ライター)
芸能人vs「AIタレント」の熾烈な戦いが始まった。
(木村慎吾)